2009年02月26日

♪想い出のサンフランシスコ♪

♪想い出のサンフランシスコ♪

♪想い出のサンフランシスコ♪

路面ケーブルカーから望むサンフランシスコ湾とアル・カポネが投獄されていたアルカトラズ島


中学3年の頃、同級生で「花街の母」をもつハイカラな「小林君」と云うやつが居た。

そいつん家には、蓄音機どころか「ステレオ」なる物があった。
レコードもぎっしり、どういうわけかオール洋モノ!!

フランクシナトラ、パットブーン、ブレンダリー。

それはフォークソングとはこれまた、全く違った世界がそこにはあった。
確かに、チューチュートレインの二―ルセダカも、ダイアナのポールアンカも良かったが・・・・・・・

「シナトラ」・・・・・それは大人の匂いがした。

別に、英語が得意であったわけではないが・・・・・・・・
その「シナトラ」の「想い出のサンフランシスコ」はあっという間に空で覚えてしまった。
三つ子の魂百まで、今でも一語一句覚えている。

小林君は病がちでよく学校を休んだ。色々分けがあったのだろうが「虐め」にもあっていた。
小林君は一年ほど休学して「一中」から転向してきた。どうも一中では相当の虐めにあったようだ。

小林君は大のプロレスファンで、中でも「力道山」の大ファンだった・・・・・・・
しかし、その年、中学3年の時「力道山」 が刺されて死んでしまい、悲嘆に暮れつづけた小林君だった。

その年はいろいろなことがあった。
何と言ってもアメリカ大統領JFケネディが暗殺された「ダラスの金曜日」 だろう・・・・・・・
そして、ベトナム戦争の煙を見せ始めた「トンキン湾事件」、ソ連の有人宇宙飛行ガガーリン大佐の「地球は蒼かった」と。
時代は刻々と移ろいを鮮明にし始めていた頃だった。

何で「想い出のサンフランシスコ」だったんだろうか・・・・・・・
しかもフランクシナトラのそれ。 ハッキリ言ってシナトラはあまり上手くはない(笑)。
トニー・ベネット、ブレンダ・リーも歌っていたのだが・・・・・・やはり一番最初に聴いたからなのだろうか。

昭和52年1月、僕は仕事、エレキの買付を兼ねて初めてのアメリカ旅行をした。
LA、アナハイムでの全米楽器ショー、通称「NAMM」と言われているコンベンションだ・・・・・・・・
その合い間を縫ってサンフランシスコへ一泊で遊びに行った。


♪想い出のサンフランシスコ♪

1977年1月25日“ケーブルカー”でのスナップ・・・・・

LAからは丁度、東京大阪くらいの距離だろうか、飛行機は小一時間でサンフランシスコに着いた。
行き当たりばったりのサンフランシスコだったがホテルはチャイナタウンの近くに取り・・・・・・・・
日長、ケーブルカーに楽器屋巡りにと結構楽しんだ。

僕はサンフランシスコのダウンタウンのギターショップで中古の「レスポール」のゴールドトップを買った。
無茶苦茶重たい奴だったが。たしか400ドルくらいだったと思う・・・・・・・
それでも日本で買えば中古でも30万円近くはしただろう品物だった。

僕はそのレスポールを抱えてゴールデンゲートブリッジの袂にあるフィッシャーマンズワーフに行った。

やっと夢がかなったと思うと小躍りしたいくらいに気持ちが高ぶった・・・・・・

♪アイ・レフト・マイハ~ト・・・イン・サンフランシスコ♪
やっぱりトニー・ベネットですね!!youtube

そのレスポールをケースから取り出すと僕はネックに耳を当てながらそう、呟くように唄った。
フィッシャーマンズワーフ名物の茹でたてのクラブを頬張りながら。



「想い出のサンフランシスコ」と言えば・・・・・・・

キャバレーニュージャパンでドラムを叩いていた時、ビッグショーで来た「勝新太郎」のそれ。
リハーサルは“シーチョー”だったけど、今までのどの「思い出のサンフランシスコ」よりも絶品だった・・・・・・・

そう言えば、バンドへの「プーチ」も、タダモノではなかった。



それはそうと、あの、花街の母の「小林君」。今頃どうしているだろうか?

相変わらず、洋楽を楽しんでいるだろうか・・・・・???



Posted by 昭和24歳  at 10:41 │Comments(0)

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