2009年01月29日

田中真紀子というオバサン

田中真紀子というオバサン

今から17、8年ほど昔昔のこと・・・・・
僕が目白の都電荒川線の“学習院下”で工房をやっていた頃、目白通りの出来たばかりのローソンで時々見かけた。
おそらくお父上の跡を受けて衆議院議員に当選したばかりの頃だったろうか。
未だ50チョイ前、背筋はシャンとしていて・・・・・
まあ、大富豪なんだろうけど、見たっくれは“オバサン”
因みにご亭主の田中直紀参議院議員の方は、散歩がてらの目白通りの途中で時折タクシーを拾う姿を見かけた。


田中真紀子というオバサン

今日の田中真紀子衆議院議員の代表質問

田中真紀子衆議院議員・・・・・
まあ、『闇将軍』とか『今太閤』とかいわれ、
佐藤政権以降与野党、政界には絶大な権力を誇っていた第64.65代内閣総理大臣“田中角栄”の愛娘。


田中真紀子というオバサン

田中角栄本内閣総理大臣の演説↑



その田中真紀子というオバサンは今日の国会代表質問で支持率18%の内閣総理大臣“麻生太郎”オレ様にこう、畳みかけた。

「ただ高そうな背広を着ているだけのオジサン」

政策で四の五の言われている場面では平静を装ってはいたが、この・・・・・

「・・・・・オジサン」

発言の名面では、なんともいえない苦虫をつぶしたような顔で壇上の「田中真紀子というオバサン」を、
「ただ高そうな背広を着ているだけのオジサン」は見つめていた・・・・

まあ、実に空疎で空虚な政治だ。誰一人としてまともと思われる政治家閣僚が雛壇にいない。
まるで国会がおぼっちゃん嬢ちゃんのオモチャ箱のような趣・・・・・

見渡せば・・・・・・

中曽根康弘元内閣総理大臣の息子が外務大臣、小渕恵三元内閣総理大臣の娘が特命大臣、鳩山一郎元内閣総理大臣の孫の鳩山邦夫・・・・・
そして、森英介法務大臣、中川昭一財務大臣、塩谷立、石破茂、金子一義、浜田靖一、甘利明、野田聖子と、閣僚18人中12人が子や孫。



オバマ大統領も就任演説で言ってた・・・・・

「一部の強欲な人と無責任な人が、この危機を生んだのです。私たちの暮らしの安全や安心を破壊したわけです・・・・・」

その「強欲で無責任」な人とは、アメリカの場合では“ブッシュJr前大統領”を取り巻いた政官財の面々だろう・・・・・

で、日本のそれはといえば、

「一部の強欲な、『宮内・奥田・御手洗』といった政商、経団連の面々・・・・・
そして、無責任な人といえば『小泉純一郎元内閣総理大臣・竹中元総務大臣』、そんな連中がこの危機を生んだのです。
私たちの暮らしの安全や安心を破壊したわけです・・・・・」


国政の私物化で国民生活をここまで貶めてのこの国会。


司馬遼太郎は「明治という国家」のなかでこう書く・・・・・

「西郷、大久保を失ったのは明治の不幸でした・・・・・
彼らのあとは、精神の輝きよりも出世欲が強くて権力をうまく操作し、物の処理においてのみ巧みであるという人物が出てくるのであります。ずいぶん品下がります」


今日のそれは、それよりも劣る・・・・・・

「精神の輝き」などは見る影もない、「出世欲」があるわけでもない、「権力をうまく操作」できるわけでもない、
「物の処理においてのみ巧みである」などとは到底思えない。


全て、官僚任せ。その意味ではその
司馬遼太郎のいう「明治という国家」を、「平成という国家」に置き換えて言うなら・・・・・
それは、政治を裏で操る『官僚政治』ではないか。


未曽有の不況である!!
その時期に、平然と「消費税増税」を無能力な政治に言わせる『官僚政治』の魂胆はどこにあるのか・・・・・


「カネはない」「財政難」をいいながら、小出しに出してくる「国民生活支援資金」72兆円。

ないというのに、どこからその72兆円が出てくるのか!!

緊急対策に72兆円、そして一般会計に83兆円・・・・・・
〆て、“155兆円”である!!


昨日今日の国会施政方針演説は実に空疎で空虚。
ただ、ダラダラとした言葉の羅列で、官僚の作文をナゾリ読みさせられるだけの大臣。


田中真紀子というオバサン
少々お年を召されたかな・・・・・
御言葉の御歯切れに・・・・・どことなく寂しさを覚えました。



Posted by 昭和24歳  at 18:42 │Comments(5)

この記事へのコメント
その「オバサン」の代表質問、品格と内容はさておき、元気だった昭和の政治家をほうふつとさせて、久々に面白かったです。

下を向いたまま紙を読み上げ、中身のない言葉を羅列させた「姿勢放心演説」より、よっぽど良かったです。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎 at 2009年01月29日 20:37
迷道院高崎さん

>「姿勢放心演説」

うまいですねえ、実に洒脱ですねえ・・・・!!

まあ、叩き上げというか、創業社長と跡取りの違いでしょう。
「清濁併せ持つ」・・・・その塩梅が肝心ですね。
Posted by 昭和24歳昭和24歳 at 2009年01月29日 21:00
西郷隆盛にしろ大久保利通にしろやっぱり人は熱い気持ちを持っていなければならない、苦労をしなければならないと言うことでしょうか。
最近の政治家の皆さんは学者というか、ボンボンというか、覇気がないというか・・・。
今度の選挙で出てみようかしら・・・。
でも、お金が無きゃ当選しないのかな?

何はともあれこれからも政治について色々と勉強させてください。
Posted by 弥乃助弥乃助 at 2009年01月29日 21:50
弥乃助さん

>でも、お金が無きゃ当選しないのかな?

公職選挙法ではポスター代等選挙期間中必要経費は“公費”が支給されます。
高崎市の場合だと50万円位ですか(笑)。
ただし「おカネがないと」ということではこれまでの政治と同じです。
まあ、最低の供託金30万円はとりあえず自腹(当選すれば返還、最低得票数に不足だと没収)ですが、あとはカンパでしょう。
そうでなければ、金持ちか労組、宗教団体の人間しか議員にはなれません。今がその状態ですが・・・・・
それに、議員というのは政治参加という意味においてこれからは賢明ではありませんね。
つまり、この状態で議員になっても全く無力だということです。
ともかく勉強しましょう!!
Posted by 昭和24歳昭和24歳 at 2009年01月30日 15:51
昭和24歳さんのブログは、面白い!!
書いてあることは当たり前な事が多いですが、テレビでは絶対やらない!!
Posted by なかた at 2009年01月30日 17:54
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