2008年01月09日

平和という“アリ地獄”



昨日、参議院防衛外交委員会で“日米平和文化交流会”の秋山直紀専務理事(58)の参考人質疑がなされた。
http://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/library/result_consider.php

その、秋山直紀専務理事(58)・・・・・
僕と同い年である。とうとうそんな時代になってしまったのかとつくづく感じさせられた。
氏の経歴は詳らかではないが、なぜ戦後生まれ、戦後教育の中にこうした人物が生まれるのか・・・・・


“平和”を理由に「死の商人」が跋扈する-――――

「美しい国・日本」

その「美しい国・日本」に僕らは生きている。
もちろん、約“1億2千万分の1”の存在でしかない僕ではあるが、58年生きてきて、その「美しい国・日本」の本当の姿はどんなんだろう・・・・・・
と、最近思う。

明らかに異様な変貌を見せる「美しい国・日本」の今。

旧住宅公団に暮らす、独居高齢者の「孤独死」。
刃物を振り回し「通り魔」の行為に及ぶ16歳少年。
全国の児童福祉施設が飽和状態、特別養護老人ホームの入居待ち38万人・・・・・
そして経済的疲弊での社会の貧困化。

敗戦、占領、そして世界一の軍事国家アメリカ合衆国に軍事基地を占有させ、その上その軍事基地経費の大半を負担させられる・・・・・・

太平洋戦争の教訓からか、占領連合軍(米政府)は日本の全ての武力、そして将来に渡る武力保持の意思、能力を殺ぐ“日本国憲法”を制定した。
そして「憲法9条」・・・・・・

1.日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2.前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

まさに「平和憲法」の所以。
つまり軍備を保持せず、「国の交戦権は、これを認めない」―――――――――

敗戦占領、その憲法草案は、占領軍“GHQ”よって書かれ、
枢密院、衆議院、貴族院を経て昭和22年5月3日に施行された。

しかし今日のこの「美しい国・・・・・」を見れば、平成の大勲位ではないがまさに“日本列島不沈空母”状態ではないか。
軍備、「これを保持せず」とは言うものの、毎年5兆円規模の“防衛予算”で張子の虎と言われるが莫大な額の「兵器」を調達。
さらには、不沈空母、広大な米軍戦略基地を置き、日米安全保障条約の名の下に常にその交戦権をここから許している。

そこにある“平和”とは名ばかり・・・・・・
その実態は、米軍の兵站基地として常に戦時体制の中にある。

そしてこの「美しい国」の防衛費は・・・・・・
「GDPの1%」。5兆円というが、近年、経済的亜悪化に伴い低下する、その“GDP”を根拠にする理由が一体どこにあるのだろうか。
現実は、この国の税収40兆円弱からすればその実態は「10%強」が防衛軍事費に費やされている。

しかも、その予算総額は「コワイコワイ!」と恐れる隣国“朝鮮民主主義人民共和国”の国家予算、約4000億円弱(3700億円規模)・・・・・・
通称、北朝鮮の国家予算は、群馬県の総予算(歳入)“8800億円”の半分にも満たない・・・・・

その北朝鮮の軍事予算が推定1200億円(国家予算の30%相当)だから、
日本の実質8兆円にも及ぶ防衛予算は、その金額ベースで考えれば「平和国家」とは全く呼べない、
線軍国家、北朝鮮をはるかに凌ぐ、超軍事大国がこの「美しい国・日本」の真相ではないのか。

平和という“アリ地獄”から抜け出す術はもうないのだろうか・・・・・・

同世代に問いたい。



Posted by 昭和24歳  at 07:37 │Comments(0)

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