2010年09月22日
米軍駐留「思いやられる予算」。
米軍駐留「思いやられる予算」。
孫崎享(元・外務省国際局長。元・防衛大学校教授)
産経「米政府思いやり予算大幅増要求」。米軍基地支援は日本は世界の半分以上、独の3倍、英国の20倍、全Nato諸国の1.6倍(2004年米国防省資料)。本来少なくとも独並減額要求をすべき。村田元次官遺書的著書で指摘。対米追随の日本はどこまでなめられているのか。
思いやり予算に「重大な懸念」=特別枠計上で米側が不信表明
時事通信 9月20日(月)2時37分配信
【ワシントン時事】防衛省が2011年度予算の概算要求で在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)を「政策コンテスト」に掛けられる特別枠に計上したことについて、米政府が事前に重大な懸念を日本側に伝えていたことが19日までに分かった。米政府関係者が明らかにした。
思いやり予算をめぐっては、現行の特別協定が来年3月に期限切れを迎えるため、日米両政府が新協定の協議を7月に開始している。11年度予算案に関連経費を計上するには12月までの合意が必要だが、米側が特別枠での計上に不信感を示したことで、今後の交渉の難航も予想される。
「米側が特別枠での計上に不信感を示した」
って、一体全体どういうことだ ???
このさい「思いやり予算」とかいう、色をつけた表現は止めたらどうだろうか。
日米安保に基づき、その「日米地位協定」のって、全くわけのわからない・・・・・・
それって、「日米安保マフィア」の“カネのなる木”以外のなにものでもないわけで、
結局、米軍基地反対とかいいながら、そうした、年間1881億円の税金の拠出に群がる特権者。
1978年度予算で金丸信防衛庁長官(当時)が在日米軍に「思いやりある配慮をする」として始まった。日米地位協定と期限付きの特別協定に基づき、基地従業員労務費、光熱水費、訓練移転費、施設建設費を支出している。2010年度は1881億円。
まあ、この記事の中で米軍っていうか米政府が日本の防衛費「GDP1%枠」がどうのこうの言ってるが・・・・・・
実際は1%、5兆円どころじゃあない、7兆円、8兆円と、なんだかんだの歳出。
まあ、アフガンがどうしたとか、インド洋がどうしたとか海賊対策がどうしたとかのアレです。
で、「思いやり予算」とかですけど、オイッ、被占領国が占領国を「思いやる」なんてえ話、アリか !!???
で、コレです↓
米政府、思いやり予算大幅増を要求へ 「対中戦略経費」と強気
産経新聞 9月22日(水)1時24分配信
米政府が在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の大幅な増額を要求する方針を固めたことが21日分かった。複数の政府筋が明らかにした。中国の東シナ海での活動の活発化に加え、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で起きた中国漁船衝突事件での中国の強硬姿勢を受け、米側は思いやり予算を「対中戦略経費」と位置づけ、日本の応分の負担を迫る構えだ。
「ああ、そういうことね」
っていえば、ソレで終わっちゃいますけど(笑)。
まあ、人間っていう生き物が交戦的である以上平和なんて絵空事ですから・・・・・・
ソレを考えれば、戦後っていうか、敗戦、占領、講和の時系列の中、
「安保ただ乗り論」
みたいのがあって、っていうか米ソ冷戦時代、中国非国交時代、現実はどうかわかりませんけど、
外形的にはベトナムでは米中ソが代理戦争していたわけだし・・・・・・
つまり日米安保っていうよりは、「日本列島不沈空母論」(中曽根康弘)でした。
つまり日本列島は米政府にとって最大の兵站基地だったわけです。
まあ、今は戦争とか言っても中東とかですからその役割は遠のいていますけど・・・・・・
で、しきりに「日本の安全保障」を言われちゃったりするわけです。
まあ、日本人にはっていうか、日本には「戦争」っていう概念が今はほとんどありません。
そりゃあそうです。アノ二発の「原子爆弾」で、戦争っていう恐怖を思い知らされてと同時に、
「トラウマ」です。
ほとんどの日本人が「戦争」というものを無意識に忌避、考えない、直視しないようになってしまっている。
一方で、国際社会っていうか、日本にも軍事オタクはいます・・・・・・
たしかに、安全保障面からの「米軍戦略基地」と同等のモノを日本政府が自前で用意しなければならない、
そうだとすれば、そりゃあ「GDP比1%」なんて呑気なことは言ってられません。
まあ、欧州、英仏並に4%とか5%とかは行っちゃいます。っていうことは、約25兆円でしょうか。
つうことは、計算上、米軍戦略基地があることで20兆円からの節約っていう話です・・・・・・
まっ、そんな経緯で高度経済成長とかが成り立ってきたわけですけど、かと言って25兆円の防衛費、
そりゃあ、もしそれが現実なら米政府が黙っちゃあいないし、
っていうか、米政府その20兆円のどから手が出るほど欲しいでしょうね(笑)。
しかしです、冷戦崩壊で、世界大戦みたいな話は回避され、まあ、サミットとかとりあえず、
発展途上国での局地戦はいいけど、「G8」間での争いは止めましょうねっていうことですから・・・・・・
アメリカだって、40兆円からの防衛費を議会説得するのに四苦八苦です。
つまり軍需産業で持っている、戦争経済的側面が米国の実態ですから仕方ありません。
まあ、日本だって25兆円の防衛費なら三菱とか東芝とかは大喜びで雇用拡大だし、
防衛省だってまあ、「徴兵」ですか、一発で万全な雇用対策です。
まあ、ソレだって「専守防衛」ならそれでいいわけです。つまり、国際法的に日本領海に不法侵入してきた、
外国のお舟を取り締まるっていうのは当然ですから、しかも逃げなけりゃあいいのに、さらに故意に衝突とか。
つまり、「当たり屋」です(笑)。
自分で火をつけておいて、「消すのはオマエの責任」ってそりゃあないわけですから・・・・・・
で、アメリカが「用心棒代」の増額を、コレって、強請り、タカリ ???
まあ、日本のことは日本で決めますで、だったら防衛費GDPの5%にしちゃいますとかって、
さらに、小沢さん式に・・・・・・
「米軍、第7艦隊以外はいらない」
とかいって、あとは居抜で米軍基地買い取りますから請求書を。
しかも支払いは、米国債でなんて言ったら、原子爆弾落とされちゃうでしょうか。
まあ、実際米軍基地って日本防衛じゃあなくてアメリカの世界戦略基地なわけですから・・・・・・
孫崎享(元・外務省国際局長。元・防衛大学校教授)
村田良平(元次官)著「何処へ行くかこの国は」:独との差が大きすぎる。日本の政治家と外務、防衛、財務の各省も筋が通った額しか負担しないことにすべきだ。〈略)米軍の要求は『米国の貪欲」が該当すると思っている。ゲーツ国防長官来日開口一番の思いやり予算極めて重要発言を見て,憤りを覚えた。
米軍駐留「思いやられる予算」。
孫崎享(元・外務省国際局長。元・防衛大学校教授)
産経「米政府思いやり予算大幅増要求」。米軍基地支援は日本は世界の半分以上、独の3倍、英国の20倍、全Nato諸国の1.6倍(2004年米国防省資料)。本来少なくとも独並減額要求をすべき。村田元次官遺書的著書で指摘。対米追随の日本はどこまでなめられているのか。
思いやり予算に「重大な懸念」=特別枠計上で米側が不信表明
時事通信 9月20日(月)2時37分配信
【ワシントン時事】防衛省が2011年度予算の概算要求で在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)を「政策コンテスト」に掛けられる特別枠に計上したことについて、米政府が事前に重大な懸念を日本側に伝えていたことが19日までに分かった。米政府関係者が明らかにした。
思いやり予算をめぐっては、現行の特別協定が来年3月に期限切れを迎えるため、日米両政府が新協定の協議を7月に開始している。11年度予算案に関連経費を計上するには12月までの合意が必要だが、米側が特別枠での計上に不信感を示したことで、今後の交渉の難航も予想される。
「米側が特別枠での計上に不信感を示した」
って、一体全体どういうことだ ???
このさい「思いやり予算」とかいう、色をつけた表現は止めたらどうだろうか。
日米安保に基づき、その「日米地位協定」のって、全くわけのわからない・・・・・・
それって、「日米安保マフィア」の“カネのなる木”以外のなにものでもないわけで、
結局、米軍基地反対とかいいながら、そうした、年間1881億円の税金の拠出に群がる特権者。
1978年度予算で金丸信防衛庁長官(当時)が在日米軍に「思いやりある配慮をする」として始まった。日米地位協定と期限付きの特別協定に基づき、基地従業員労務費、光熱水費、訓練移転費、施設建設費を支出している。2010年度は1881億円。
まあ、この記事の中で米軍っていうか米政府が日本の防衛費「GDP1%枠」がどうのこうの言ってるが・・・・・・
実際は1%、5兆円どころじゃあない、7兆円、8兆円と、なんだかんだの歳出。
まあ、アフガンがどうしたとか、インド洋がどうしたとか海賊対策がどうしたとかのアレです。
で、「思いやり予算」とかですけど、オイッ、被占領国が占領国を「思いやる」なんてえ話、アリか !!???
で、コレです↓
米政府、思いやり予算大幅増を要求へ 「対中戦略経費」と強気
産経新聞 9月22日(水)1時24分配信
米政府が在日米軍駐留経費の日本側負担(思いやり予算)の大幅な増額を要求する方針を固めたことが21日分かった。複数の政府筋が明らかにした。中国の東シナ海での活動の活発化に加え、沖縄・尖閣諸島(中国名・釣魚島)沖で起きた中国漁船衝突事件での中国の強硬姿勢を受け、米側は思いやり予算を「対中戦略経費」と位置づけ、日本の応分の負担を迫る構えだ。
「ああ、そういうことね」
っていえば、ソレで終わっちゃいますけど(笑)。
まあ、人間っていう生き物が交戦的である以上平和なんて絵空事ですから・・・・・・
ソレを考えれば、戦後っていうか、敗戦、占領、講和の時系列の中、
「安保ただ乗り論」
みたいのがあって、っていうか米ソ冷戦時代、中国非国交時代、現実はどうかわかりませんけど、
外形的にはベトナムでは米中ソが代理戦争していたわけだし・・・・・・
つまり日米安保っていうよりは、「日本列島不沈空母論」(中曽根康弘)でした。
つまり日本列島は米政府にとって最大の兵站基地だったわけです。
まあ、今は戦争とか言っても中東とかですからその役割は遠のいていますけど・・・・・・
で、しきりに「日本の安全保障」を言われちゃったりするわけです。
まあ、日本人にはっていうか、日本には「戦争」っていう概念が今はほとんどありません。
そりゃあそうです。アノ二発の「原子爆弾」で、戦争っていう恐怖を思い知らされてと同時に、
「トラウマ」です。
ほとんどの日本人が「戦争」というものを無意識に忌避、考えない、直視しないようになってしまっている。
一方で、国際社会っていうか、日本にも軍事オタクはいます・・・・・・
たしかに、安全保障面からの「米軍戦略基地」と同等のモノを日本政府が自前で用意しなければならない、
そうだとすれば、そりゃあ「GDP比1%」なんて呑気なことは言ってられません。
まあ、欧州、英仏並に4%とか5%とかは行っちゃいます。っていうことは、約25兆円でしょうか。
つうことは、計算上、米軍戦略基地があることで20兆円からの節約っていう話です・・・・・・
まっ、そんな経緯で高度経済成長とかが成り立ってきたわけですけど、かと言って25兆円の防衛費、
そりゃあ、もしそれが現実なら米政府が黙っちゃあいないし、
っていうか、米政府その20兆円のどから手が出るほど欲しいでしょうね(笑)。
しかしです、冷戦崩壊で、世界大戦みたいな話は回避され、まあ、サミットとかとりあえず、
発展途上国での局地戦はいいけど、「G8」間での争いは止めましょうねっていうことですから・・・・・・
アメリカだって、40兆円からの防衛費を議会説得するのに四苦八苦です。
つまり軍需産業で持っている、戦争経済的側面が米国の実態ですから仕方ありません。
まあ、日本だって25兆円の防衛費なら三菱とか東芝とかは大喜びで雇用拡大だし、
防衛省だってまあ、「徴兵」ですか、一発で万全な雇用対策です。
まあ、ソレだって「専守防衛」ならそれでいいわけです。つまり、国際法的に日本領海に不法侵入してきた、
外国のお舟を取り締まるっていうのは当然ですから、しかも逃げなけりゃあいいのに、さらに故意に衝突とか。
つまり、「当たり屋」です(笑)。
自分で火をつけておいて、「消すのはオマエの責任」ってそりゃあないわけですから・・・・・・
で、アメリカが「用心棒代」の増額を、コレって、強請り、タカリ ???
まあ、日本のことは日本で決めますで、だったら防衛費GDPの5%にしちゃいますとかって、
さらに、小沢さん式に・・・・・・
「米軍、第7艦隊以外はいらない」
とかいって、あとは居抜で米軍基地買い取りますから請求書を。
しかも支払いは、米国債でなんて言ったら、原子爆弾落とされちゃうでしょうか。
まあ、実際米軍基地って日本防衛じゃあなくてアメリカの世界戦略基地なわけですから・・・・・・
孫崎享(元・外務省国際局長。元・防衛大学校教授)
村田良平(元次官)著「何処へ行くかこの国は」:独との差が大きすぎる。日本の政治家と外務、防衛、財務の各省も筋が通った額しか負担しないことにすべきだ。〈略)米軍の要求は『米国の貪欲」が該当すると思っている。ゲーツ国防長官来日開口一番の思いやり予算極めて重要発言を見て,憤りを覚えた。
米軍駐留「思いやられる予算」。
Posted by 昭和24歳
at 18:09
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