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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション  at 

2019年01月01日

フェードアウトする家族の肖像



フェードアウトする家族の肖像

末娘のお誕生日家族で伊香保グリーン牧場へ行った時の一葉。
あれから23年の歳月ガ流れようとしている。
窓の外には「毎日元旦マラソン」の取材だろうヘリコプターがその静けさに騒がしい。

その末娘は友達と初詣だと朝早くに出かけた。
家の中はシ~んと静まりかえり三匹の猫がストーブの前で丸くなっている。
そんな猫たちにブツブツ言いながら杖をコツコツとさせながら洗濯機を回しに。

「老いる」ということはこういうことなのか・・・

物事への興味が薄れると同時に目も耳も遠くなり足腰も弱まる。
進んで外出する機会も少なくなる。カミさんを誘っても車椅子が面倒くさいと断られる。

今は亡き父母もそうして晩年の正月を過ごしたのだろうか。

そうだ、記憶が薄れ夜明けも日没も気にならなくなり・・・

「春の海終日のたりのたりかな」

ボケることはいいことなのかもしれない。

それは「死」の現実からの本能の精神的逃避。
  


Posted by 昭和24歳  at 16:14Comments(0)

2019年01月01日

あけましておめでとうございます



「あけましておめでとうございます」

末娘が年越し蕎麦の2杯目を啜るとそう言った。
除夜の鐘が救急車のけたたましいサイレンに途切れとぎれに鳴っている。
キンピラを炒めるカミさんの手が止まった。深く息を吸うとため息混じりに・・・

「来年はここにはいないんだよね」と。

こんな大晦日の光景は前に何度かあった。
長女が卒業し就職する時、あれは平成8年だったか。
そしてその2年後次女も就職が決まって。

「ママ、帰ってくるって、お正月には」

「だって、どこに勤務するかわかんないじゃない」

末娘の箸が一瞬止まった。

長女、次女がこの家から離れる時は玲はまだ保育園の年中さん・・・
年越し蕎麦の天麩羅もキンピラも、そして蕎麦も直ぐになくなった。
どこの家にもあるような光景でその年越し蕎麦を食べるとみんなで近くの神社へ初詣に出かけた。

テーブルの上には茹で上げた年越し蕎麦が、キンピラが食べ人知らずで残っている。

「パパ、松前漬、お刺身、明日でいいよね」

「ああ・・・いいよ明日で」

カミさんがまた大きく息を吸い込む、そしてため息混じりに言う。

「そんなとこで寝ないでよ、呑みすぎじゃない」

「ああ・・・」

娘の部屋から笑い声が。テレビではお笑い芸人が騒々しい。
今朝台所へ行くといつものように綺麗に片付いている。

そう言えば44年前の大晦日も二人だけだった。  


Posted by 昭和24歳  at 13:29Comments(0)

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