2020年10月19日

【温故知新】2014年から見た2021年の高崎

【温故知新】2014年から見た2021年の高崎

当初の計画では2017年度完成のはずでしたけどホントはやりたくないんじゃないの?

「高崎が劇的に変化する」はずだった。

今から一年後の2015年春の「北陸新幹線」の開通はこの高崎に一体何をもたらしたのかと。

上野の国ゲートウェイ駅『高崎』は ただの「通過点」に過ぎないのか、それとも東京から1時間以内という便利さから北関東の「核」となるのか。

高崎市を「核」とするなら、「世界文化遺産」の旧富岡製糸、そこへのアクセスを考えればここ高崎が玄関だろう。
そもそも、その「文化遺産」が一片通りの「観光施設」であっていいはずがない。本来なら富岡市も「世界文化遺産」観光に訪れた全国、そして世界の観光客に「宿泊」してもらうことはこのプロジェクトの念頭におくべきだろう。
しかし、現実、現状で「富岡市」に宿泊して十分に時間を満たす「観光資源」があるだろうか?
「群馬サファリパーク」ですか?ゴルフ場ですか?
はたして、世界遺産に認定された日本初の「官営製糸工場跡」を見学するためだけに富岡市を訪れるだろうか。

やはり、そこは中世、近世と交通の要衝である「高崎」を有効に活かし、かつ、群馬県、全県レベルの観光資源再開発、「ディスカバー・グンマ」として全国、全世界に情報発信すべきだろう。
そして、大規模開発に踊った高崎市に比べ、それは寂れ行くままの県都前橋だが、ここは「群馬大学」中心にした「学園都市」なのである。
さらに、その群馬大学は、高崎、いやそれ以外の地域の医療機関の多くが「群大医学部卒」という医師が群馬県民の健康をサポートしている。県下の大小病院の医院長の多くがその群大医学部で学んだ卒業生であるという事実を踏まえても、前橋市の「知的価値」は相当に高い。
そして、桐生市の「群馬大学工学部」その一連をなしており、織物産業の復活から、伊勢崎市とも連携してアカデミックな分野において独特な成長を孕む要素は無限大だ。

高崎市とは?

至近、50キロ圏内に「もう一度行きたい温泉」全国ナンバー2の「草津温泉」があり、伊香保温泉が有り、水上温泉が有り榛名湖、赤城大沼、そしてその向こうにはウィンターリゾートが繚乱する。
つまり、「観光資源」てんこ盛りの「高崎市」なのだ。これは自然の恵みで、それを生かすも殺すもそこに暮らす人心であることは言うまでもない。

2020年には完成した高崎競馬場跡地の「Gメッセ」、そしてニップン跡地の「高崎アリーナ」と高崎駅至近の「大規模集客施設」の音楽ホール「高崎芸術劇場」等、さらには高崎駅と直結し「イオン系列の「オーパ」、これこそが、まさに、「仏造って」の試金石ではないか。

そして、コレ↓

群馬県コンベンション施設整備基本計画
(素案)

として一番最後のまとめに、コレ↓

(3)コンベンションビューロー
本施設は、新たな人の流れとそれに伴う経済の活性化に、その必要性があるとしているが、コンベンションを開催した結果生じた人の流れを、高崎周辺のみならず、できる限り群馬県全体にその効果が波及するような工夫が望まれる。
このため、観光団体などを核とする、全県のためのコンベンションビューローなどと、本施設を運営する民間事業者と一体となった誘致活動を行っていく体制の構築が必要である。
あわせて、コンベンションの誘致活動にも効果的と思われることから、県と市や県内経済団体が一体となった、本施設周辺へのホテル等の誘致活動についても検討していく。

ソース:http://www.pref.gunma.jp/contents/000224268.pdf#search

>本施設周辺へのホテル等の誘致活動についても検討していく。

まあ、くどいようだが、年間このコンベンション施設だけで100万人超の来客を見込み、さらには「スポーツアリーナ」等もです。
まず真っ先に考えなくてはいけないのが、コンベンション等で来客した出展社、取引先業者の「宿泊施設」ではなかったのか。
さらには、前述した群馬県の観光資源の有効活用と、その来客者、お客様をおもてなしする「滞在型宿泊施設」が必要となり、さらには「高崎市」、この街全体のエンターテイメント性が必ず問われるはず。
しかも、「北陸新幹線開通」ともなれば、それを放置すれば、高崎市、高崎駅はただの通過点、通過駅になってしまい、観光客誘致どころではない。

そこで、いつだったかの上毛新聞のトップに笑えるような記事があった(笑)。

「高崎に整備予定の県コンベンション施設」と題して・・・

「県は13日までに、施設完成後に誘致対象となり得る参加者300人以上のイベントが129件あるとの調査結果をまとめた。」

そして「129件のうち、参加者が1000人以上集まるイベントは77件あるとしたほか、全国から参加者のあるイベントが94件、全国規模ではないが関東より広い地域から参加者が集まるイベントは27件などとしている。」

結びに「コンベンション施設は合わせて1万6千平方メートルの展示施設を整え、地方では最大規模。県は280億円の施設整備費を投じ、年間利用者を約107万人と見込んでいる。」

>参加者300人以上のイベントが129件あるとの調査結果を・・・・・

って、全く画が見えてこないんだけど、どういうこと?
そして「1000人以上集まるイベント」って、どんなイベントでしょうか(笑)

施設整備費(建設費)280億円かけて、1万6千平方メートルの展示施設で年間約107万人の利用者を見込む、って(^^ゞ

まあ、新潟市の朱鷺メッセが展示面積7800平方メートルだから高崎のそれは約2倍超です。
で、その朱鷺メッセは実質赤字運営。そらそうです、新潟まで行きませんね「見本市」。
まっ、高崎市も300人から1000人の利用者想定なら問屋町の「ビエント」で十分でしょう。まさか、出展企業300社、1000社の間違いじゃあないでしょうねぇ(笑)。

つまり、どう考えても「採算」の取れる話ではないわけです。
やるなら、実際、各産業の「見本市開催」を県で企画、主催して出展企業を招致するとか、まあ、第三セクターでもいいでしょう。そして既にこの計画段階でどんな「見本市」を創るか、そして「見本市開催スケジュール」を企画案として日本全国の産業界に売り込むべきでしょう。

完成したはいいが、閑散としていたのでは「ヤマダ電機」の決算セールくらいしかでは、どうにもなりませんから。

食品業界、文具業界、コンピュータ業界、楽器業界、家電業界、繊維業界、医療業界、等々「見本市」は毎日どこかで開催されてます。
先日もNHK特番で「MADE by JAPAN」というのを放送していました。
その一つに、北九州市がたしか、ベトナムだったと思いますが「水道事業システム」を輸出したと。当然、従来の市職員ではなく外部、民間から関連技術者、商社スタッフを招聘して日本の社会インフラそのものを一つの製品として「輸出」。

つまり、この県のコンベンション計画案では各施設の施設長、部長、係長が県職員の天下りの受け皿。当然、企画部門は民間に丸投げで、営業部門はない。
結果、その管理運営に税金だけが投入され、かつてあった「スパウザなんとか」みたいに二束三文で「投げ売り」にもなりかねない「殿様商法」。

まあ、2020年春にオープンしたはいいがこのコロナ騒動で利用開始もままならず、運が悪いとしか言いようがないのだが。このコロナ騒動は世界規模であらゆる産業が二進も三進もいかない危機に陥っていて大恐慌まで想定されている。

そこでだ、今考えるべきは「アフターコロナ」で、Gメッセは民間営利事業ではないので多くの産業分野で出展料は出来高払い、出世払いで大いに利用活用してもらう。もてなし広場でやった「キングオブパスタ」だっていいじゃないか。
僕は子供たちを楽しませる「サーカス」なんてロングランでやったらいいと思う。「しむら動物園」なんていうのも、「日光猿軍団」なんていうのも、前橋の「ルナパーク」のような遊園地も、そして高崎駅からGメッセをぐるっと一周するようなモノレールも、馬車も。
兎に角、子供たちが楽しめてお父さんお母さんも楽しめるイベントを通年で開催する。
そしたらそこに『コンベンション』でも来たら高崎全体がエンターテインメント・シティになる一流の音楽があり、一流のショーがあり一流の伝統芸能がありと。

ご存知ですか「高崎シネマテーク」にはどうしても見たい映画あると、全国から映画ファンが。「山田かまちが」生きた街に触れたいと全国からかまちファンが、「BOØWY」が生まれた街、高崎の空気が吸いたいと全国からロックファンが…

その延長線上に、世界文化遺産「富岡製糸場」があって、「サファリパーク」があって「マウンテン・リゾート」が春夏秋冬あって。

つまり、高崎市そのものが「テーマパーク」は市民が

【温故知新】2014年から見た2021年の高崎
  


Posted by 昭和24歳  at 09:26Comments(0)

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