2019年07月27日

「パパにもきたの・・・赤紙?」

「パパにもきたの・・・赤紙?」
2006/6/7(水)

「パパにもきたの・・・赤紙?」

昨夜のNHK、特攻隊と北満開拓団のドキュメント。

さて・・・

イラクでは「サドル師」が徹底抗戦の構えと報じています。
ジョージ・W・ブッシュはトルーマンでもなければアイゼンハワーでもない。
ならば、第一次湾岸戦争のパウエルがマッカーサーであったかといえばそうでもない。

今日、駐留イラク最高司令官は僕らと同世代。

60年間戦争に明け暮れた世界一の軍事、経済大国にして「自由と民主主義」の米国に、
はたして時代の進歩、文明の開化はあったのだろうか。

実に獰猛で野蛮な好戦的な「覇権主義国家」。
国内にあっても銃社会の実態、自分のみは自分で守るのはいいが、
あえて敵を作り上げて「自分を守る」もないだろう。
しかも、絶対に身辺に危険の及ぶことのない「敵」に。

「911」が、デッチ上げか、思惑はずれかはともかくあのこと以上の破壊工作を世界中でやっている米国。
それが何のためか・・・・・・
別に米国の国益なんかではない、米国の「戦争」という「公共事業」のためにやっているに過ぎない。
日本の防衛も米国の公共事業の一環、イラクも、北朝鮮も、そしてアフガニスタンも・・・・・etc

なんとも好都合な「オリンピック」。
開会に期を合わせたように、「ナジャフ掃討作戦」をやるという自由と民主主義、
世界平和のためならなんでもするというアメリカ合衆国。

テレビはオリンピックに野球に「815」の欠片もない。
NHKが午後9時からの1時間、
NHKスペシャル、「子どもたちの戦争」をやるだけ。

「パパ、赤紙ってなに?」

娘が訊いた。

昨夜のNHKを見ながらの話だった。

「パパにもきたの・・・赤紙?」

「パパにはこないよ、パパは戦争が終わってから生まれたんだもの。
でもよく知ってるな、『赤紙』なんて」

「うん、学校で先生が話してくれた」

どうやら先生とはいっても、そうした話をボランティアでする退職した先生らしい。

「アメリカって嫌い。戦争ばっかりしていて、アメリカなんかに行きたくない。
パパ・・・また戦争するの?」

「するかもしれないな」

「でももうパパには赤紙こないね」

「ああ、こないよもうおじいちゃんだし」

「よかった」

そういうと娘はテレビに映る特攻隊を凝視していた。

娘は今10歳。

後10年。いや、後5年かも知れない。
このままの世情、経済の不安定が続けばやがては徴兵制が敷かれ、軍備増強のための日本軍が創設、
防衛庁が、国防省に・・・

教育基本法の改正、公教育6・3・3制の見直し。
公教育費の削減。
大衆の教育の公平を奪う義務教育。
私立医大は言うに及ばず、東大でも親、親族の年収が2千万円以上が大勢と。
しかも富裕層の婚姻率の伸び、出生率は2.5強と。

児童虐待が顕著なのは残念ながら経済的原因と親の生育環境にあるとも。
戦後の貧困とはわけが違う今日の貧困。
悲しいかな人間のもつ「差別」、その大衆同士の差別を増長する社会と行政。
やはりそれも為政の差し金なのか、労働の場を奪い、生活を脅かし増税を言う為政。

それが、国民の義務と責任というのなら・・・
さきに責任をとってもらってから言ってもらおうではないか。

60年前の。

「パパにもきたの・・・赤紙?」
2006/6/7(水)



Posted by 昭和24歳  at 11:35 │Comments(0)

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