2009年01月09日

クルマが売れません!!

新車販売台数が34年ぶりの低水準

日本自動車販売協会連合会(自販連)が5日発表した2008年の新車販売台数(軽自動車を除く)は、
景気や雇用情勢の悪化が響いて前年比6・5%減の321万2342台と、5年連続で減った。第1次石油危機直後の1974年(313万3021台)以来、
34年ぶりの低水準。

ピークの90年(597万5089台)と比べ、約46%も減少。
景気悪化を受けた消費者心理の冷え込みに加え、若者らの自動車離れも深刻化しており、09年の新車販売台数も低調に推移する可能性が高そうだ。
自販連によると、昨年12月の軽自動車を除く新車販売台数は、前年同月比22・3%減の約18万台となり、
12月としては68年の統計開始以降、初めて20万台を割り込んだ。(共同)


[2009年1月5日14時43分]



クルマが売れません!!

“全米モーターショー”の試乗の時、フリーウエイでエンコしちゃった時の「いつかはクラウン」?


それがどうした!!
っていう話なんですけど、しかし・・・・・・


日本の“労働人口”、概ね“6600万人”・・・・・・
その内の4人に一人、1650万人が“派遣社員”あるいは“アルバイト”、“期間工社員”だという。
さらに、その労働人口の内“1000万人”ほどが「ワーキングプア」で、年収が“200万円”以下だとかだ・・・・・・

そして『完全失業率』は4%・・・・・・いや、実態はそれよりも多く5%、6%・・・・・
政府統計はその辺りいつも低めだ。なぜならそれは失政を意味するから(笑)。

ということは、“4%”の完全失業率ということは264万人が“失業”しているということになる。
もっとも、その“労働人口”には専業主婦も含まれているであろうからその数字は若干緩くなるだろうが・・・・・

で、「自動車がさっぱり売れない」そうです。

まあ、失業しちゃっちゃあ“クルマ”どころじゃあないだろうし・・・・・・

ピーク時の90年の46%減少ということだから只事ではない!!


で、トヨタをはじめとする自動車産業は“生産調整”ということで“雇用調整”、“期間工”の「雇い止め」だったり、「派遣切り」だったり。

つまり、売れないから作れない・・・・・・
作れないから、作らないから、労働賃金のカット、労働者のカット。
おそらく、下請けを含め素材加工産業やら、もっといえば広告産業の受注減、賃金カット、雇い止め、首切りだもの、

“トヨタ”、売れるわけねえだろう!!なんだけど・・・・・

つまり、そうなると、大衆の失業は増加し、所得も減少し、その上生産調整で“モノ”も減少する。

今日までは、あらゆる商品が供給過剰で、“デフレーション”だった。

「モノを作っても売れないから過剰在庫になる」

食料品等々では賞味期限、消費期限があるからこれまでも相当、膨大な量が廃棄されてきた・・・・・・
あるいは、“食品偽装”に見られるようにその意味での“在庫調整”がされてきた。
まあ、資本主義経済の宿命だろう、それは好むと好まざると常に「対前年度比増」が経営の条件。
ありとあらゆる手段で、「対前年度比増」を図る・・・・・・

流通業が一番典型で、「多店舗化」が重要な経営戦略の根幹。

当然、淘汰が始まり、その例はかつての“ダイエー”が典型だろう。

その意味では、“ヤマデン”ことヤマダ電機でも必ずその時はやってくる・・・・・はず・・・・・・
つまり、いくら“自由主義経済”とはいえ、つきつめれば「ネズミ講」なのである。


まあ、さきの“リーマン破綻”から“米国発金融崩壊”も「ネズミ講」がゆえに、マージャンでいえば“つんだ”ということで、
元々が、「モノづくり」とかの実物経済ではないのでそのスピードは極端だし、その被害も考える間もなく暴発する・・・・・・

まあ、製造業はそうやって生産調整、在庫調整、雇用調整、首切りでしのげないことはないが、
流通業はそういうわけにはいかない。仕入れ調整、在庫調整、雇用調整にも限界がある・・・・・
つまり、それら調整は“廃業”を意味する。
例えば、“ヤマデン”が総売り上げが減少した時からと言って、
それらの調整をすれば、店頭から商品は消え、販売員は消え、当然、客足は途絶え、倒産する・・・・・はず・・・・・・

しかし、イオン等、流通大企業、そして大手不動産業は例えば、倒産してもその本体には一切責任の及ばない、

“SPC”(特別目的会社)平成10年会社法改正、平成18年に最終改正。

で、いわゆる完璧な“格差社会”が完成された・・・・・・!!

まっ、それ以前に、ソニーなり、東芝、日立等々のメーカーが生産調整に入れば、量販店が如何に資金力で買い叩こうとしても・・・・・・
メーカーにも、問屋にも“在庫”がないから、これまでのようなわけにはいかない。

もしかしたら、また昔のような「明るいナショナルのお店」とか「日立のお店」とかが復活するかもしれない(笑)。

つまり、デフレスパイラルという過剰生産による不況、所得減も限界に来ると・・・・・
末は、“スタグフレーション”で、生産も減少し、所得も減少する、そしてやがて“物価上昇”が始まる。

まあ、トヨタ等大企業は今や“多国籍企業”である・・・・・
経営の市場対象は“世界市場”である。その意味では自動車に限って言えば最早、米国“ビッグスリー”は的ではないし、
大衆車の意味では、欧州車も敵意ではない・・・・・・
つまり“モノづくり大国”の日本の政府護送船団大企業は、日本市場なんかは屁でもない。

貿易立国とか言って、政府の補助金、つまり税金で大きく成長して・・・・・
そんな、これまでの市場を育ててきた国民の雇用は首切り、生産拠点は、つまり「現地生産」でそこでの利益も「資本のグローバリゼーション」とか。

まあ、それら財閥大企業は政治、つまり“政官財”とグルになってつねに己に都合のいい法律を作り、国民大衆を踏み台に巨大化してきた。


それが、今日のこの国の姿、国民から見れば「異形な国、ニッポン」だ(笑)。

無茶苦茶な年金行政に見る“社会保障制度”・・・・・・
医療保険に至っても、その30%が不正請求だし、大企業の医薬メーカ、医療機器メーカーの、防衛産業、防衛省と同じの水増し請求。


つまり、トヨタは「別にどうってことないよ」っていう話です(笑)。



Posted by 昭和24歳  at 20:20 │Comments(4)

この記事へのコメント
「自由主義経済」は「ねずみ講」、全く同感です!
壮大な「自転車操業」とも言えますね。
Posted by 迷道院高崎迷道院高崎 at 2009年01月10日 13:32
相変わらず、切れの良い放談ありがとうございます。
今年も、楽しみにしております。
Posted by HARUMI at 2009年01月11日 11:37
迷道院高崎さん

いわゆる“親”はしっかり抜いている(笑)。
Posted by 昭和24歳昭和24歳 at 2009年01月11日 12:44
HARUMIさん・・・・

お褒めのお言葉ありがとうございます。
Posted by 昭和24歳昭和24歳 at 2009年01月11日 12:45
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