2012年01月20日

詩のようなもの

歩きつかれて


歩きつかれてうずくまる僕

どれくらいの時間が過ぎたろう

それは遠い記憶の中の時間・・・・・

小さな男のこのむずかる声がする

僕はうずくまったまま薄目をあけてその声のほうを覗いた

母親らしき女はその小さな男の子を、なだめるでもなく

叱るでもなく・・・・・

やがて割烹着の前払いでその小さな男の子の涙をふいた

「さあっ・・・・・」

と言ってその母親らしき女は

その小さな男の子を抱きかかえて歩いていった

突然けたたましく、

「ゴーーーーッ」

と、蒸気機関車が僕の目の前を走り抜けていった

僕は耳をふさぐようにしてうずくまった

「さあっ・・・・・」

と背中で声がした

それは、その母親らしき女の声だった

そして鏡に映っっているのは、

耳をふさぐようにしてうずくまる小さな男の子



Posted by 昭和24歳  at 20:55 │Comments(0)

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