2010年01月16日

それでも日本は、世界一良い国です。

それでも日本は、世界一良い国です。

それでも日本は、世界一良い国です。





日本は“世界一の良い国”ではないのです。
世界一の良い国に“なった”のです。


戦後のドキュメンタリー映像。

敗戦直後の食糧難、闇市、闇米・・・・・
機関車に鈴なりの買出し庶民の人の山。
それを警防で追う警察官。

路上に屯する戦災孤児、戦災孤児狩り、パンパン狩り。
食物の奪い合いでの喧嘩、強盗、殺人・・・・・
日本軍隠匿物資で生まれた俄か成金、暴力団。



僕らが生まれた頃はまだ食糧配給の時代でした。
2歳、3歳では知る由もありませんが、
僕は、乳の出ない母のもとへ養子・・・・・
ミルクも配給で、近所のヤギの乳、それでもない時は米汁だったそうです。

「大変な思いでそだてたんだよ」

とは、母の弁。

偶々、養父は国鉄の職員だったので医療は安心だったようですが、
近所ではまだ健康保険などない時代・・・・・
隣の子は、小梅の食中毒で死んでしまいました。
医者にかかれなかったのです・・・・・

因みに「国民皆保険」が制度化されたのは昭和36年、僕が小学校6年のときだ。

そんな時代を経て、

“それでも日本は、世界一良い国です”。

に、なったのではないでしょうか。

父母の世代がとにかく頑張った。
焼跡の中、何もかもが失われた中・・・・・・・

子育てに全てを注ぎ、
本来の人間、“ヒト”の心でその子どもに愛情を注ぎ、
明日をも知れに時代に、僕らの寝顔を傍らに全身全霊を手向けた。

ところがどうだろう・・・・・
あの漆黒の、夢も希望もない時代にそんな神のような心が僕らの父母にはあったのに、
今は・・・・・
今は一体どうしたというんだ。

お金さえあれば何でも買える時代になった。
ということは、お金がなければ何も買えないということか・・・・・

“普通”がどんどん壊れてく。
子ども達は放置され、親の愛情を感じないままに大人になる。
そんな子ども達が母に、父になろうとしている・・・・・

乳幼児が言うことを聞かない、泣く・・・・・
それだけで、殴り殺す。
ギャンブルにのめりこみ・・・・・・

「死ぬとは思わなかった」

で放置虐待。

僕等世代の責任は、ホントは極めて重い。
ここいらで考え直さないか・・・・・

「それでも日本は、世界一良い国です。」

と、次世代に言わせるためにも。





Posted by 昭和24歳  at 17:50 │Comments(1)

この記事へのコメント
こんばんは。 お久しぶりです。

太陽少年の画像に引き寄せられました。
記事を読ませていただいて、改めて深く考えさせられます。
Posted by セラピストm at 2010年01月16日 18:37
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