2010年01月02日
「日本人沈没」正月に思う・・・・・
2010年1月2日土曜日(晴)
2010年。
コレまで日本人沈没とか・・・・・・
アッ、ソレっ、柳家紫文さんの著書でした。
まあ、2000年問題に始まって「日本国家破綻」とかいわゆる評論家とかのみなさんの「危機本」、
まるで「オオカミと少年」で、2004年には「経済破綻」とか、2007年には「日本経済崩壊」とか・・・・・・
まっ、書店には羅列されてきたわけですけど、果たして売れたんでしょうか(笑)。
出版業界大不況・・・・・・
それどころか、新聞が危ないとかテレビが「TBS」がヤバいとか、
「テレ朝」なんておカネのかかるキャスターは全員お引き取りです小宮のえっちゃんも(笑)。
そしたら、報道「田原が大将」のサンプロもこの春でお引き取りだそうです。
まあ、ハッキリ言って、たしかに日本経済ってヤバいのかも知れませんけど・・・・・・
それって、ほとんどの国民、英語がチンプンカンプンで、ごく少数の英語通とかがアメリカとかの極々一部のニュースを端折ってきて、
「アメリカがこう言ってる」
とか、中国が、イギリスがとか・・・・・
まあ、いうのは自由なんですけど、あんまり穏やかなニュースだとニュースになりませんから、
オドロオドロシイ、ネタしか拾ってきません。
で、トヨタなんかも「困ってる」とか言ってれば税金払わずに、逆に税金「貰えちゃう」わけですから・・・・・・
こんないい国はありません。
国民が困ろうがそんなことは屁の河童です。
まあ、800兆円超のこの国の借金とかですけど、その借金て「内需」です。
まっ、アメリカに貸してるおカネとか、政府の資産とか、国民の現ナマ資産分かってるだけでも1600兆円とか(笑)。
それプラス、海外に保有する金融資産、アングラマネー(ヤクザマネー)、タンス預金だとか、ソレ全部だと2000兆円とか。
まあその分国民大衆は質素な生活だし、派遣切りされようが給料下げられようが怒った例がありません。
ホント、静かな国民です・・・・・・
で、改めて「日本人沈没」正月に思う・・・・・
日本は大戦の廃虚から20世紀の後半経済大国に伸し上がったわけです。
所得分配の問題も、経済が拡張拡大する中で解決を図ってきて、「一憶総中流」とかのほどほどの生活が・・・・・・
地方からの出稼ぎ労働者の問題も、失業問題も「家族社会」があって、多くの政治的問題を発生させながらも、
自民党、社会党の裏政治政権による地方の経済の振興によって解決してきた。
日本では戦後昭和30年以降と言う時代は・・・・・・
多少仕事に不満があっても、働きたい人は「社員」として安定して働く機会があった。
企業もそうした中、福利厚生に企業利益を労働者に配分できた。
少なくともバブル崩壊までは・・・・・・
日本は「豊かな社会」に近いものを実現したといっていいだろう。
むしろ当時は、働くのはほどほどに、
日本人はもっと余裕のある生活をすべきという雰囲気があり、
政府もそれを奨励した・・・・・・
とくに「リゾート法」とかいう法律ができ、全国各地で第三セクターによるリゾート開発、
そして政府系法人によるリゾート開発も盛んに行なわれた。
しかし今日地方のその「リゾート」はほとんど廃虚になっているか、破綻の危機にある。
日本は勝ち組と負け組に分裂しており、
地域によっては「若者の失業率が20%」にもなっている。
経済の不調に合わせて、奇妙な凶悪犯罪が増え、自己破産も急増している。
工場では正社員が減り、派遣社員が増えており、職場の雰囲気は殺伐としている。
このように今日の日本は「豊かな社会」からはっきりと遠ざかってしまった。
まあ、小泉・竹中路線の「改革」とかです。
竹中いわく、「未だ改革の途中。コレからだったのに」とかの言い訳(笑)。
しかし、小泉政治っていうか、清和会政治は森元首相から麻生さんまで丸々10年です・・・・・・
だから、竹中チェンチェイのいう、「コレから」っていったいいつの話なのやら。
でも今日の日本の現状はまだ「まし」という指摘がある。
もちろん終戦後の混乱期は別にして、
たしかに70年代頃に比べても、所得水準や生活環境は良くなっている。
また諸外国に比べ、まだまだ犯罪は少ないし、企業の競争力もある。
一方、経済発展の目覚ましいと言われる中国では所得格差や水といった深刻な問題を抱えている。
韓国も未だ分裂国家で国内が混乱しており、金持は海外に生活の拠点を移そうとしている。
米国だってテロ対策で困惑している。
国がテロを警戒しなければならなくなったら・・・・・・
その国はお終いという意見の人がいるくらいである。
まあそれもアメリカが軍事大国であると同時に軍事産業大国であることを考えれば・・・・・・
「あっ、そうなの・・・・・・」
っていう話になっちゃうんだけど。
で、今から20年前はベルリンの壁崩壊とかで「冷戦」が終われば世界は平和になり、人々は幸せになると漠然と考え期待し、
そしてソ連は崩壊し、米国が勝利し、その通りに「冷戦」は終焉した。
しかし現実はどうか・・・・・
宗教や民族の対立が深刻になり、テロが拡散し(拡散させ)、世界は冷戦時以上に不安定の様相を見せている。
世界的な所得の格差は縮まらず、むしろ最貧国は忘れ去られている。
世界中で昨日より今日、そして今日より明日になればより豊になるという話が信じられなくなっている。
たしかに日本の現状はそうした世界から比べれば決して悪くないだろう。
名目の経済は円ベースで縮小しているが、どっこい米ドルに換算(超円高)すれば成長していることになる。
つまり今日の日本は世界から見たら「まし」な方なのだろう。
しかし一般の国民は、とくに若者は・・・・・
日本の社会環境の悪化、財政赤字、年金問題などで、将来に対して暗いイメージしか持っていない。
実際、日本は社会の現状を見れば明らかに「豊かな社会」は崩壊した。
あまりにも今の政治は日本の若者に犠牲を強いている。
昭和世代は、昭和をなつかしみ既に諦めさえ声にしている。
たしかに当時の日本の方が楽しかったし、皆元気があったし、そうした中で何か可能性を信じていた。
しかし今日の問題は、人々が「豊かな社会」から日本が遠ざかっていることの認識が「曖昧」なことである。
個人の幸せだけを重視するあまり、社会の変化から目を背けているのである。
「なんだか近頃世間が物騒になったような気がする」
くらいの感覚しかない。
したがって世の中が暗くなっていることが分っていても、
関心があるのは自分の仕事と「自分の年金がどうなるのか」くらいになっている。
政府もその程度の感覚の国民を相手にしているのだから、
「政治的危機」は毛頭ない。
昨夜のNHKだけど、菅副総理がキレかかっていた(笑)。
それにしても菅副総理、時代錯誤というか「橋本政権」での省庁再編を理由に・・・・・・
今日の日本経済というか、日本社会の停滞を云々していた。
まあ、政権交代したわけだけど・・・・・・野党とはいえ・・・・・
「オマイラいったい今まで何してたのさ!!???」
ハッキリ言って、菅とかって20年前に終わっていたんです・・・・・・
自民党もゾンビだったけど民主党もゾンビ(笑)。
やっぱそ止められないんですね、そういう政局っていうか政局好きっていうか。
なんか、今この段で、小沢さんのところで民主党、梗塞しちゃってる感じです・・・・・
もうすぐ70ですよ、あのオッサン!!
60、70では未来は描けません。
で、また、今の40代が20年後ですか・・・・・・
ソレこそ日本人沈没しちゃいます。
民主党の若いの・・・・・・
あんなジジイ追い出しちゃえ!!???
確か70で定年制では!!???
Posted by 昭和24歳
at 20:33
│Comments(1)
まるで「オオカミと少年」で、2004年には「経済破綻」とか、2007年には「日本経済崩壊」とか・・・・・・
まっ、書店には羅列されてきたわけですけど、果たして売れたんでしょうか(笑)。<
その当時は私も買いました。
まだばかばかしいキッチュで済んだような
議論だからです。
昼休みしばしば担任と笑いながら読んで
いました。
これは先見の眼がなかったなと反省され
ます。
小渕政権下でIMFやアメリカだったかだ唱
えた、マンデル・フレミングモデルの検証を
もとにした「大車輪論」によって国債増発が
容認されちゃったからという言い訳はあり
ますけどね。。
私は詳細を知っているから、日本が近未来
に財政破綻という怖い奴がやってくる、と
言いました。
けどほんとのことをいっちゃうとみんながび
っくりして経済が混乱するから、最近はテ
レビや、出版業界も自嘲気味です。