2008年03月25日

地図

みなさんは“地図”という遊びを覚えてらっしゃるでしょうか?

特別に僕のほうの地方だけの遊びとは思えないのですが、
校庭や広場でよくやりました。

“地図”という遊び。

校庭、広場に適当な地図を描いて、真ん中に“38度線”を引いて、
じゃんけんで仲間を取りっこする。

そう・・・・・

昭和33、4年の頃の遊び・・・・・・

朝鮮戦争の名残か、その板門店、“38度線”を子どもながらに考えた遊びだった。
その“38度線”の意味する所は、その当時は考えても見なかったが(笑)。

そう言えば、どこで手に入れたか大きな磁石で鉄くずを拾ってバタ屋に売りに言ったっけ・・・・・
仲間の一人が、線路には砂鉄がいっぱいあるとばかりに、
磁石を以って線路に入って機関車を止めてしまって“どえりゃぁ”騒ぎになった。

入れ知恵だろう・・・・・・

“アカ”が高く売れるってなもんで、何処をどう探したのか、
はしこい連中は東電の敷地に入って“銅線”の切れ端を集めては売っていた。

ここ下町・・・・・・

小学生で新聞配達、牛乳配達、納豆売りは当たり前で、
あの時代・・・・・
ゲームなんかより、ベーゴマ、メンコ、ビー球、
まさに博打。“身上”を賭けるなどといって大人顔負けで“勝負”を張っていた。
それが小学生の頃だから今にして思うとなんともイヤハヤである・・・・

小学校4年の頃だ・・・・・・
“フラフープ”なるものが流行った。
そんな下町の横丁でもそこそこの俄か成金の子女は先を競って“フラフープ”に興じた。
もちろん僕なんかはそれ、買ってもらえるわけもないから遠巻きに眺めている内に、
その“フラフープ”のし過ぎで腸捻転かなんかを起したとかで、
学校出も“フラフープ禁止令”が発布された(笑)。

まあ横丁のガキどもの遊びといえば、
相撲ごっこか、馬乗り、地図・・・・・・
隣町に殴りこみに行って度胸試しをしたり。

喧嘩にでもなって負けてないて帰ろうモンなら、
オヤジもオフクロも、家には入れてくれなかった(笑)。

まあ本気だったかどうかはわからないが、
竹の棒を持ったり、石ころを投げたり・・・・・・
それでも“知恵”とでも言うのだろうか、
適当な所で“引き際”は心得ていたし、
また、少し年嵩のいった“兄貴分”が必ず仲裁に入って、双方のガキ大将が殴られて喧嘩両成敗・・・・・・

バーチャルなんかじゃあない。
たんこぶが出来たり、酷い時には骨折をしたり、

「死ね!!、殺せ!!」

流石生身の人間相手、そんな言葉は出るわけもなく、
双方が“正義”を賭けて闘った。

“戦った”ではない、“闘った”である・・・・・・

時々会う、当時の“ガキ大将”。
それがNTTの課長であったり、チョイとした会社の社長であったり・・・・・
横丁の飲み屋で会おうもんなら話は尽きない。
どちらかというと決まりの悪そうなのは“ガキ大将”の方・・・・・・

「相変わらず口がへらねぇな」

と、そのガキ大将は僕に言う(笑)。

そう言えば、僕はいつも逆らってばかりいた。
要するにいうことを聞かない“下士官”なのである。

思えば、29で独立、一端を気取っていた。
30で会社を興し、太平洋を股にかけ・・・・・

そう・・・・・そんな連中がこの楽器業界にも数人いた。
残念ながら今はもういない・・・・・・
一世を風靡した“エレキ野郎”だったが、

どうも道楽が高じた商いは難しい(笑)。
夫々が細々とだが、大志を曲げることなく・・・・・・
“高楊枝”を決込んでいるのか。


あの頃は、走りながら考えていた・・・・・
“朝令暮改”どころか、“秒令分改”。

さっきの正義は今は悪・・・・・・

だった。

この業界にも寵児はいる・・・・・・
しかし不思議なことにその寵児は全員昭和10年台生まれ。
第一次エレキブームで大儲けした世代・・・・・・
何のことはない僕等が餌食になっていたのだが(笑)。

ミイラ取りが“ミイラ”の僕。

実に始末が悪い。




Posted by 昭和24歳  at 18:08 │Comments(0)

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