2009年11月26日
夢は泡沫に沈む。
夢は泡沫に沈む。
テレビはスポーツニュースの途切れ途切れに・・・
何が良くて、何が悪いのか思う間もなく追い立てられるように時間だけが過ぎてゆく。
そう云えば、逝った人に「さよなら」を言うこともなかったような気がする。
僕にも、またそうなのだろうか・・・
何があっても騒然とはしなくなったようだ。
尽く踏みにじられる、「声なき声」。
ただ、為政者の饗宴に踊らされ気づいてみれば、空恐ろしい静けさ。
昭和16年12月の新聞には・・・
「粉砕、鬼畜米英」、「逃げ惑う鬼畜米英」の右流れの見出しが狂喜する。
奉賀の提灯行列・・・大日本帝国万歳!
あの、「朝日新聞」の一面。
新型爆弾2発で、糸も簡単に無条件降伏した。それが帝都に落ちる前に慌てふためくようにして。
それでも、当り前のように「昭和」が残った。何のつもりがあってかは知る術はないが凡その見当はつく。
そして可笑しくも、平成を奏じた「官房長官」は逝ってしまった。
「昭和」は長すぎた・・・都合の良い「昭和」が長すぎた。
今、新聞は・・・・・
ただそれを右流れに変えて、意図もなく云われるままに「今」を晒す。
誰も新聞なんて読みはしない・・・
ゆとり教育は行間を教えない、行間を見せない、行間を伝えない。
もっとも、「昭和16年」新聞を読める人は多くはなかった。そのほうが都合が良い。
もしかしたら、今も読めないのかもしれない・・・
そのように作られてしまった、「神の国」。
異を唱えようにも、そこそこの壁は虚しいほどに厚い。
ここいらで、時計を止めないと夢は泡沫に沈む。
Posted by 昭和24歳
at 21:14
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