2009年09月24日
PP&Mと公民権運動

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
(Martin Luther King, Jr., 1929年1月15日–1968年4月4日)
ワシントン大行進
これらの1950年代に起こった人種差別を元にした事件と、それに対する世論の反発は公民権運動家を力づけ、公民権運動はキング牧師らの呼びかけに応じて、人種差別や人種隔離の撤廃を求める20万人以上の参加者を集めた1963年のワシントンD.C.における「ワシントン大行進」で最高潮に達した。
この「ワシントン大行進」には、シドニー・ポワチエやマーロン・ブランド、ハリー・ベラフォンテやチャールトン・ヘストンなどの世界的スターも数多く参加するなど、アメリカ国内のみならず世界各国からの注目を浴びた。この時、キング牧師がワシントン記念塔広場で行った「I Have a Dream」の演説は、アメリカの歴史に残るものとして有名である。
Martin Luther King Jr - I Have a Dream
I have a dream.That one day on the red hills of Georgia. the sons of former slaves and the sons of former slave-owners will be able to sit down together at the table of brotherhood.
(私には夢がある。いつの日か、ジョージア州の赤い丘の上で、かつての奴隷の子達と、かつての奴隷の所有者達の子達が、兄弟愛というテーブルで席を共にできることを)”
ケネディ大統領の暗殺
1963年のワシントンD.C.における「ワシントン大行進」、8月28日。その同じ年11月22日ケネディ大統領がダラスで暗殺。
で、1968年4月4日にキング牧師も暗殺されるという、1960年代のアメリカ合衆国。
その1963年の「ワシントン大行進」に歌われたのが・・・・・
「天使のハンマー」でした
Peter, Paul & Mary - If I Had A Hammer
そうした公民権運動、ワシントン大行進が起こる中アメリカは第二次世界大戦の最大の勝者としてまさに「ゴールデンエイジ」の真っただ中、そしてソ連との核開発競争、宇宙開発競争・・・・・・
キューバ危機、そしてさらなる栄華、野望をもってベトナム戦争へと盲進してゆく。それが今日のアメリカ合衆国の姿だろう。
1963年といえば日本では昭和38年、昭和24歳が中学2年生の頃の話である・・・・・
まあ、その頃です。そんなとある日、隣の久夫ちゃんという同級生の家に群大医学部に通う従兄の「ヒデ坊」とかいうお兄さんがフォークギターを引っ提げてやってきた。
当時はといえば、アメリカンポップスっていうか「悲しき街角」とか「悲しき16歳」とか「悲しき60歳」とかのいわゆる「悲しきシリーズ」大流行で、坂本九、森山加代子、伊東ゆかり、中尾ミエ、弘田三枝子とかの「ザ・ヒットパレード」な時代・・・・
そんなときフォークソング、吉田卓郎とか陽水じゃありません、アメリカのいわゆる「カレッジフォーク」とかっていう奴、ご案内のソレです。
で、ヒデ坊、あっ、ヒデ坊って、久夫ちゃんちのオバサンがそう呼んでいたんです。僕はお兄ちゃんとか、久夫ちゃんと一緒に言ってました。
「コレ、“花は何処へ行った”っていう歌なんだ」
と、ヒデ坊お兄ちゃんは言いながら、ツーフィンガーだろうかスリーフィンガーだろうか、そのフォークギター・・・・・
まさか、マーチンとかじゃあないと思うけど(今思えば)、そのカッコイイ、フォークギターとやらを弾きながら歌い始めた。
♪Where Have All the Flowers Gone ♪
本物の英語の響きが衝撃的。中学の英語の鈴木先生の発音より本物(笑)。
「いいかぁ、この曲は簡単なんだ。『C、Am、F、Dm、G7』これだけで弾けちゃうんだ」
そう言ってヒデ坊お兄ちゃんはコードフォームを教えてくれたのです。
まあ、僕の家にもギターがありました。姉のオフルです。ガットギターなんだけどフォークギターとかに似せるために僕が鉄の弦(当時はそう言ってました)に張り替えて・・・・・
コレが弾くのに痛いの痛くないのってありゃあしませんでした。ところが久夫ちゃんはそのヒデ坊お兄ちゃんのお下がり、本物のフォークギターを貰っちゃっていたんです。そんな久夫ちゃんがうらやましくて仕方ありませんでした。
で、その日から「C、Am、F、Dm、G7」の猛特訓です・・・・・・
父ちゃんと母ちゃんには「うるさい!!」と怒鳴られつつも、猛特訓はやめられません。
そのうちに何とか弾けるようになったんですけど、歌なんですけど・・・・
本物の英語は難しい。で、最初はニセモノの英語で(笑)。
パフは難しかったなあ。何と言ってもコード進行が早いというか何というか・・・・・・
Puff the Magic Dragon
で、マリー・トラヴァースさん逝去(享年72歳)でした。残念(合掌)。
で、僕が初めて本物のフォークソングを知った「ヒデ坊」お兄ちゃんなんですけど・・・・・・
今は噺家先生(医師)としてその筋では著名。
もう十数年昔になっちゃうんですけど、久夫ちゃんちのオバサンの葬儀の忌中払いでも笑わせてました。
実はその数年前、僕のおふくろがヒデ坊先生の手術を受けたんです。
で、もうダメとか言われてたのがまあそれなりに「ピンシャン」になっちゃって、その席で・・・・・
「あの時はどうもありがとうございました」
って僕がご挨拶したら、
「悪いことしちゃったかなぁ、そのつもりじゃあなかったんだけど」
ですって(笑)。
笑いの処方箋―医者もできる噺家 桂前治の愉快な診療室 (単行本(ソフトカバー))
中島 英雄 (著)

病院というところは人間の生死が同時に存在する厳粛な場所であるが、お笑いのネタの宝庫でもある。
噺家でもある脳外科医が、病院で実際にあった様々な爆笑ネタを披露。笑う脳には福きたる。
「ヒデ坊お兄ちゃん」ですけど、中央群馬脳神経外科病院理事長とかになっちゃてました。
で、最近というか去年、僕の娘が「瞬間的記憶喪失症」になっちゃったとき先生にかかりました。
今でも、「花はどこへ行った」歌ってるんでしょうか・・・・・・
Posted by 昭和24歳
at 08:29
│Comments(1)
笑い(ユーモア・シニカル)は高等な脳活動だと。あぁそうだろうなあ。ことばの遊びは文化です。
もしも地球が明日滅亡するんだったら…何もかも笑い飛ばしたい。笑い泣き、愚かな自分をカワイイと思いつつ…でもオイラは粋だぜ!「さて蕎麦でも手繰るか」てな落語は私も大好きです。
PP&Mは聞いたことはあります。まぁ私は拓郎・陽水・かぐや姫でフォークソングに夢中になったあたりです。
しかしサイモン&ガーファンクルの歌詞は強烈でした。
サウンド・オブ・サイレンスの呪文から最近ようやく解けた…とかは別の機会にm(u_u)m
また高崎ネタをヨロシク