2009年06月01日

人間の証明

人間の証明
森村誠一の長編推理小説。森村の代表作「棟居刑事シリーズ」の主人公・棟居弘一良の初登場作品。
人間の証明


「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」


あらすじ・・・・・

東京・赤坂の高層ホテルの、展望レストランのある最上階に到着したエレベーター内で、腹部を刺されたまま乗り込んできた黒人青年が死亡した。事件は殺人事件と断定され、麹町署に捜査本部が設置される。

捜査を担当することになった麹町署の棟居弘一良刑事らは、被害者の名前がジョニー・ヘイワードであり、彼をホテルまで乗せたタクシー運転手の証言から、車中でジョニーが「ストウハ」と謎の言葉を発していたことを突き止める。さらにタクシーの車内からは、ジョニーが忘れたと思われるボロボロになった『西條八十詩集』が発見されるが…。





梅雨のプロローグか・・・・・・
五月雨の最終章の中、国道18号、君が代橋を西へと走らせた。

松井田、五料橋を過ぎたあたりからはその雨音もいつしか煙のような朝霧に変えていた。
左手の妙義山がその霧間に見え隠れする・・・・・
いつになく碧々と岩肌を樹林におおわれた、間近に見るそれにはなぜか安堵した。

日曜日だ。例年なら横川駅のそこは早朝から開園を待つ親子連れでごった返しているのだが・・・・・・
今朝はこの天気だ。休園をし知らせるかのように遊具にはブルーシートが覆われたままだった。
坂本宿のたたずまいは、いつもより殺風景な趣、
やはり景気後退のせいなのだろうか、歴史的文化を留めることへの世知辛さが見え隠れしていた。

その坂本宿を昇り切ると、「霧積温泉入口」の看板が・・・・・・

「母さん、僕のあの帽子どうしたでせうね ええ、夏、碓氷峠から霧積へ行くみちで 渓谷へ落としたあの麦藁帽ですよ…」

いつものことながら、それを口づさむ・・・・・・

旧道からそれてその道に入ると、「霧積温泉は左折」の看板が。

運良く、霧も雨もあがっていた。

整備された林道を2キロほど進むとそこが釣り堀だ。

小型の観光バスと数台の自家用車ですでにひとつの駐車場はいっぱいになっていた。
どうやら、富岡方面の育成会だろうか、数十名の団体がひとつの釣り堀を貸し切って歓声をあげていた。

かつては松井田町営のそれだったが・・・・・・・
今は安中市営となっていて高齢の管理人、数名の方が、忙しそうに客の案内をしていた。

僕らは僕の家族3人と、娘家族5人で賄ってもらうことにした。
釣り竿4本で、一人、6尾まで、合計24尾まで釣ってよいということだ・・・・・


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しばらくすると、その団体の釣り堀では子どもたちが「マスの掴み取り」を始めた。
わが家の子どもたちも、興味深々で、釣り竿を放り投げると、その「マスの掴み取り」に・・・・・・
見物で我慢するしかない。末っ子の息子が「僕も!!」と愚図りだす。

どうやらマスの方は定量、24尾が釣れたらしい・・・・・・
みんな焼いてもらうことにした。

「僕も、掴み取りするか!!???」

一人の管理人のオジサンが息子にそう言った・・・・・・

「やるやる、やりたいやりたい!!」

娘たちも一緒になって騒ぎ出した。

オジサンは、空っぽになっていた釣り堀に水を流し込むとバケツにいっぱいのマスを流し込んだ。
マスがピチピチはねている・・・・・・
子どもたちは嬌声をあげながらそのマスを追いかける。
ヌルヌルしてなかなか掴めないでいる息子にオジサンがすくい網を・・・・・・


人間の証明


「ほら、僕これで取りな!!」

それでもなかなか取れない。お姉ちゃんたちはヒョヒョイと器用にマスを掴み取る。
最後の一尾、息子がなんとか網の中へ・・・・・・

「ヤッターヤッター、僕が自分で捕まえたよ!!」

と大喜び。

オジサンも、「僕、スゴイなぁ!!」とほめちぎる。

焼きあがったマスをみんなで頬張る。

空を見上げると小さいのぞき窓のような青空が雲間に・・・・・・

旧道を軽井沢へと登った。
右手に眼鏡橋を眺めるあたりからまた雨脚が強くなってきた。
軽井沢駅あたりまで来るころには土砂降りの雨。

ショッピングモールもすんなりと駐車が・・・・・・

雨のせいもあるだろうけど、ガラガラといっていいほどの閑散ぶりだ。
帰り道も、高速へ向かう車列は多少つながるも、左折してバイパス方面に行く車は僕らだけだった。

失業率は2009年、政府発表では4.8%とかだが、実態はその倍近いはずだ。
つまり、不安定な雇用環境では失業と就業を繰り返さざるを得ない・・・・・

実に馬鹿げた、北朝鮮問題だが、ハッキリ言って政府は「戦争頼み」なのかも知れない。
ネット上では、自衛隊予備役への招集確認の連絡が入っているという・・・・・
アメリカも、GM破綻が確実視されてきた。そのGMで食っている日本の下請け企業も多いいはずだ。

政治背景としては1945年の、そのママがつづく今のニッポン・・・・・・
今朝の新聞でも、米軍による核持ち込みの密約が未だ双方政府は確認済みだとか。

国民には、日本政府「非核三原則」を言いながら、その実態は占領下のままだ。

なにがベターなのか、日本国民はここいらで意思を固めるべき時ではないのだろうか・・・・・・

人間の証明。
日本国民を「証明」するためにも。




Posted by 昭和24歳  at 12:14 │Comments(0)

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