2013年08月26日

ひとつの時代の終焉

ひとつの時代の終焉

ひとつの時代の終焉


「人殺しをしたことがある?」

「殺らなければ殺られるからな・・・・・・」

まだ、僕は10代。

その人は中曽根、当時の科技庁長官と同級生、大正6年生まれで慶応卒。

僕の父もそうだった、北支へ駆り出され銃剣で殺したという、いわゆる「ゲリラ」。

目の前で顔面は砕け、脳みそは飛散、命を懇願されるが、気を許した瞬間「殺られている」と。

そして、そういう時代が終わった・・・・・・

それでも人は何が不満なのか殺人をしたり、自殺をしたり。

地球上、他の生物には見られない、同種の「殺し合い」。

つまり、それは「生きる時間」、それが長すぎるのか・・・・・・

いや、人間の精神世界の中では「短すぎる」から争うのか、本能が。

もっとも、人間の寿命が犬、猫なみだとしたらここまでか科学技術は発達しなかったかもしれない。

いや、それとも、「生命」が短いぶんだけ「脳」の発達は進んだかもしれない・・・・・

そして、「戦争」はなかったかもしれない。

昨夜、義父の「姉」が92歳で亡くなったとの訃報が。

大正10年生まれ、農家の長女だったその伯母は26歳の時満鉄職員と結婚、そして渡満、敗戦、帰還。

長い長い70年余りのこの時代をどう見ていたんだろうか・・・・・・

多くの日本国民、いわゆる赤子は皇民教育で世の中に何の疑問も持たず戦争、敗戦と生きた。

僕の父母世代のほとんどがそう、「ただ生きた」、ただそれだけ。

そして今、まさにそれが繰り返されようとしている。

今朝の新聞に「自衛隊員募集」の広告が段抜きで・・・・・・・

そういう時代になってしまったのか。国民が犠牲となって国家を守るという。

「殺るか、殺られるか」というヴァーチャルと現実の狭間の。

ひとつの時代の終焉



Posted by 昭和24歳  at 15:27 │Comments(0)

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