2010年08月21日
天皇皇后、ご来県とか。
天皇皇后、ご来県とか。

田中正造と天皇直訴事件
天皇直訴は「義人正造」の個人プレーではない。半山・秋水・沼南・被害民の力と鉱毒世論をバックに、明治国家体制を震撼させる大事件だった。百年後の今、その全貌を解き明かす。
天皇、皇后両陛下 27~29日ご来県 群馬
8月20日7時56分配信 産経新聞
県は19日、天皇、皇后両陛下が27~29日に県内を訪れ、16日から草津町で開催中の「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」などに出席されると発表した。両陛下のご来県は、平成20年8月以来2年ぶり。
皇后さまは27日午後のアンサンブル練習に参加され、その後、天皇陛下とともにコンサートを鑑賞される。29日には中之条町の蚕飼育農家を視察される。
テレビのニュースでは天皇、皇后両陛下のご来県とかを報じていた・・・・・・
娘が突然、
「そういえば、皇太子さんが家のすぐそばを通った時、みんなで旗振ったよね」
そういいだした・・・・・・
そういえばそんなことがあった。
群馬冬季国体の時だから何年前だっただろうか。
たしか娘が小学6年生の冬・・・・・・
「パパ・・・・・
“田中正造”思い出しちゃった」
突拍子もなく娘が言い出した・・・・・
スイミングからの帰り道の車の中。
「パパ・・・・・
“本官”多くない・・・・・なんかあるの?」
(娘の言う“本官”とは警察官のことである。どうやら天才バカボンの“本官”かららしい)
「冬季国体で皇太子が前橋アイスアリーナに来ていたみたいだよ・・・・・
おそらく帰り道でここ通るんじゃあないのか」
「皇太子って・・・・・あの、雅子さまの?
パパに似ている方の人じゃあないよね・・・・・」
実は娘が言うほど“ヒゲ”あがったころの僕は弟殿下によく似ているのです(笑)。
「ああ、次期天皇だ・・・・・背の小さい方・・・・・」
家のすぐそばの交差点と言う交差点では交通規制がされていた。
既に“日の丸”を手にした老若男女が箇所箇所の沿道にかたまって佇んでいた。
「パパ・・・・・“田中正造”知ってる?
天皇、って聞いて思い出しちゃった・・・・・・習ったばっかだから」
「皇太子・・・・・見るか?」
「うん、見たいみたい!」
家に車を置くと近くの交差点に急いだ・・・・・・
「あと15分ほどで皇太子殿下が御通りになります・・・・・
窓を開けて手を振ってくださるので皆さんも旗を振って御見送りください」
神奈川県警から来たという人懐こそうな、未だ20代後半だろうか、
ちょいと、あの柔道の野村選手に似た私服の警護官がハンディースピーカーで繰り返し言っていた。
「パパ・・・・・直訴したら、事件になる?」
娘は悪戯っぽく笑いながら言った。
「田中正造か・・・・・・
そりゃあ事件になるさぁ、オマエ、一躍、日本中のヒーローだぞ(笑)。
ところで、なにを直訴するんだ・・・・・?」
「なににしようかな・・・・・
死刑になる?」
「死刑になんかならないだろうが、少年院行きになるかも知れないぞ」
「田中正造って、こんな感じの時天皇の御車の前に飛び出したんでしょ?」
冬空には二機のヘリコプターが巡回するようにパタパタとけたたましくホーバリングを繰り返していた。
通過時間を知らせる“5”と書いたプレートを見せながら一台のパトカーが通過した。
「あと5分で皇太子殿下が御通りになります・・・・・・」
警備官がアナウンスした。
いつのまにか沿道にはけっこうな人が手に手に旗をもって人垣を作っていた。
“1”のプレートのパトカーが通過した・・・・・
「パパ、もう来るね・・・・・・ポケットから手を出してよ・・・・・・」
寒くてポケットに手を突っ込んでいた僕に娘は“忠告”する。
「パパ、旗・・・・・丸まってるよ、逆に巻きなおしてちゃんと伸ばしたら・・・・・」
そう言って僕の手から“日の丸”を取ると“ピッ”と、それを伸ばした。
「へ~、新幹線で帰るんだって・・・・・貸切なのかな、新幹線」
皇太子の乗った車が僕らの前でスピードを落とし窓を開け・・・・・・
皇太子殿下は笑みを浮かべながらいつものポーズで手を振っている。
ものの数秒だったろうか・・・・・・
「でも、なんで皇太子、あの家族みんな同じような顔してるの?」
「なんでかな・・・・・」
「あたしんちの家族、チーちゃんも、優も、パパもママもあたしもみんな違う顔してるのに・・・・・」
「そう言えば、似てないなあ・・・・・・うちは・・・・・」
「そうそう、“田中正造”。凄い人だったんだね。あんな時車の前に飛び出したんだから」
そう言って娘は溜息をついた。
“田中正造”『亡国演説』
民を殺すは國家を殺すなり。
法を蔑にするは國家を蔑にするなり。
皆自ら國を毀つなり。
財用を濫り民を殺し法を亂して而して亡びざる國なし。之を奈何。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000649/files/4892_10243.html
蝉しぐれ
萌える夏草
まぶしさに
娘に学ぶ
老いのみちゆき
その末娘、今や高校一年生。
天皇皇后、ご来県とか。

田中正造と天皇直訴事件
天皇直訴は「義人正造」の個人プレーではない。半山・秋水・沼南・被害民の力と鉱毒世論をバックに、明治国家体制を震撼させる大事件だった。百年後の今、その全貌を解き明かす。
天皇、皇后両陛下 27~29日ご来県 群馬
8月20日7時56分配信 産経新聞
県は19日、天皇、皇后両陛下が27~29日に県内を訪れ、16日から草津町で開催中の「草津夏期国際音楽アカデミー&フェスティヴァル」などに出席されると発表した。両陛下のご来県は、平成20年8月以来2年ぶり。
皇后さまは27日午後のアンサンブル練習に参加され、その後、天皇陛下とともにコンサートを鑑賞される。29日には中之条町の蚕飼育農家を視察される。
テレビのニュースでは天皇、皇后両陛下のご来県とかを報じていた・・・・・・
娘が突然、
「そういえば、皇太子さんが家のすぐそばを通った時、みんなで旗振ったよね」
そういいだした・・・・・・
そういえばそんなことがあった。
群馬冬季国体の時だから何年前だっただろうか。
たしか娘が小学6年生の冬・・・・・・
「パパ・・・・・
“田中正造”思い出しちゃった」
突拍子もなく娘が言い出した・・・・・
スイミングからの帰り道の車の中。
「パパ・・・・・
“本官”多くない・・・・・なんかあるの?」
(娘の言う“本官”とは警察官のことである。どうやら天才バカボンの“本官”かららしい)
「冬季国体で皇太子が前橋アイスアリーナに来ていたみたいだよ・・・・・
おそらく帰り道でここ通るんじゃあないのか」
「皇太子って・・・・・あの、雅子さまの?
パパに似ている方の人じゃあないよね・・・・・」
実は娘が言うほど“ヒゲ”あがったころの僕は弟殿下によく似ているのです(笑)。
「ああ、次期天皇だ・・・・・背の小さい方・・・・・」
家のすぐそばの交差点と言う交差点では交通規制がされていた。
既に“日の丸”を手にした老若男女が箇所箇所の沿道にかたまって佇んでいた。
「パパ・・・・・“田中正造”知ってる?
天皇、って聞いて思い出しちゃった・・・・・・習ったばっかだから」
「皇太子・・・・・見るか?」
「うん、見たいみたい!」
家に車を置くと近くの交差点に急いだ・・・・・・
「あと15分ほどで皇太子殿下が御通りになります・・・・・
窓を開けて手を振ってくださるので皆さんも旗を振って御見送りください」
神奈川県警から来たという人懐こそうな、未だ20代後半だろうか、
ちょいと、あの柔道の野村選手に似た私服の警護官がハンディースピーカーで繰り返し言っていた。
「パパ・・・・・直訴したら、事件になる?」
娘は悪戯っぽく笑いながら言った。
「田中正造か・・・・・・
そりゃあ事件になるさぁ、オマエ、一躍、日本中のヒーローだぞ(笑)。
ところで、なにを直訴するんだ・・・・・?」
「なににしようかな・・・・・
死刑になる?」
「死刑になんかならないだろうが、少年院行きになるかも知れないぞ」
「田中正造って、こんな感じの時天皇の御車の前に飛び出したんでしょ?」
冬空には二機のヘリコプターが巡回するようにパタパタとけたたましくホーバリングを繰り返していた。
通過時間を知らせる“5”と書いたプレートを見せながら一台のパトカーが通過した。
「あと5分で皇太子殿下が御通りになります・・・・・・」
警備官がアナウンスした。
いつのまにか沿道にはけっこうな人が手に手に旗をもって人垣を作っていた。
“1”のプレートのパトカーが通過した・・・・・
「パパ、もう来るね・・・・・・ポケットから手を出してよ・・・・・・」
寒くてポケットに手を突っ込んでいた僕に娘は“忠告”する。
「パパ、旗・・・・・丸まってるよ、逆に巻きなおしてちゃんと伸ばしたら・・・・・」
そう言って僕の手から“日の丸”を取ると“ピッ”と、それを伸ばした。
「へ~、新幹線で帰るんだって・・・・・貸切なのかな、新幹線」
皇太子の乗った車が僕らの前でスピードを落とし窓を開け・・・・・・
皇太子殿下は笑みを浮かべながらいつものポーズで手を振っている。
ものの数秒だったろうか・・・・・・
「でも、なんで皇太子、あの家族みんな同じような顔してるの?」
「なんでかな・・・・・」
「あたしんちの家族、チーちゃんも、優も、パパもママもあたしもみんな違う顔してるのに・・・・・」
「そう言えば、似てないなあ・・・・・・うちは・・・・・」
「そうそう、“田中正造”。凄い人だったんだね。あんな時車の前に飛び出したんだから」
そう言って娘は溜息をついた。
“田中正造”『亡国演説』
民を殺すは國家を殺すなり。
法を蔑にするは國家を蔑にするなり。
皆自ら國を毀つなり。
財用を濫り民を殺し法を亂して而して亡びざる國なし。之を奈何。
http://www.aozora.gr.jp/cards/000649/files/4892_10243.html
蝉しぐれ
萌える夏草
まぶしさに
娘に学ぶ
老いのみちゆき
その末娘、今や高校一年生。
天皇皇后、ご来県とか。
Posted by 昭和24歳
at 09:25
│Comments(1)
国語の教科書にも出ていたっけ?
ところで、体調はいかがでしょうか。
さくらさんのブログを拝見しましたが、今日はキャンドルナイトだとか。
頑張ってください~☆