2010年05月28日
歩き疲れて・・・・
歩き疲れて・・・・
昭和34年春、上野不忍池にて、従兄と・・・・・・
“歩きつかれて”
歩きつかれてうずくまる僕
どれくらいの時間が過ぎたろう
それは遠い記憶の中の時間・・・・・
小さな男のこのむずかる声がする
僕はうずくまったまま薄目をあけてその声のほうを覗いた
母親らしき女はその小さな男の子を、なだめるでもなく
叱るでもなく・・・・・
やがて割烹着の前払いでその小さな男の子の涙をふいた
「さあっ・・・・・」
と言ってその母親らしき女は
その小さな男の子を抱きかかえて歩いていった・・・・・
突然けたたましく、ゴーーーーッと、蒸気機関車が僕の目の前を走り抜けた
僕は耳をふさぐようにしてうずくまった。
「さあっ・・・・・」
と背中で声がした・・・・・
それは母親らしき女の声だった
昭和34年春、上野不忍池にて、従兄と・・・・・・
“歩きつかれて”
歩きつかれてうずくまる僕
どれくらいの時間が過ぎたろう
それは遠い記憶の中の時間・・・・・
小さな男のこのむずかる声がする
僕はうずくまったまま薄目をあけてその声のほうを覗いた
母親らしき女はその小さな男の子を、なだめるでもなく
叱るでもなく・・・・・
やがて割烹着の前払いでその小さな男の子の涙をふいた
「さあっ・・・・・」
と言ってその母親らしき女は
その小さな男の子を抱きかかえて歩いていった・・・・・
突然けたたましく、ゴーーーーッと、蒸気機関車が僕の目の前を走り抜けた
僕は耳をふさぐようにしてうずくまった。
「さあっ・・・・・」
と背中で声がした・・・・・
それは母親らしき女の声だった
Posted by 昭和24歳
at 11:39
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