2009年09月29日

最後の総裁選?

最後の総裁選?


権力もカネも失ったからこそ 政治部長・乾正人 (1/2ページ)
2009.9.29 03:23 産経ニュース

 自民党54年の歴史の中で最もつまらない総裁選が終わった。

 自民党が初めて野党に転落した平成5年の総裁選では、今回立候補した河野太郎氏の父である河野洋平氏と、「みんなの党」を結成し党外に飛び出した渡辺喜美氏の父、渡辺美智雄氏の一騎打ちとなり、世間の注目を浴びた。論戦も自民党再生をかけて経済政策を中心に活発に行われた。野党時代の民主党代表選も「顔ぶれが変わらない」「コップの中の嵐」といわれながらも活気があった。

 なぜ、今回の総裁選がこれほど盛り上がらなかったのか。

 かつてのように事実上の首相を選出するのではなく、野党のトップを選ぶのにすぎないから、というばかりではない。「新聞やテレビが、手のひらを返したように民主党のことばかりとりあげ、ほんのちょっとしか総裁選を報道していないからだ」とこぼす自民党議員もいるが、まだまだ与党気分が抜けきっていない。

 第一は、舛添要一前厚労相、石原伸晃元国交相、石破茂前農水相ら閣僚経験者で知名度もある「有資格者」が立候補しなかったことだ。役者に華がなければドラマは生まれようがない。

 時期も遅かった。特別国会召集までに総裁選を実施していれば、首相指名選挙でダミーの「首相候補」に投票するというみっともないことをしなくて済んだはずだ。

 立候補届け出の時点で、派閥の領袖クラスやベテラン議員を中心に支持を集めた谷垣禎一元財務相の勝利が事実上決まってしまったのも大いに興をそいだ。低かった党員の投票率が雄弁に物語っている。新総裁が決定した瞬間、おざなりな拍手はあったが、歓声やどよめきがなかったように自民党の未来は、決して明るくはない。


昨夜の酒は不味かった・・・・・・

まあ、民草のはしくれです。
物心ついてから、この国の支配階級っていうか、その手下っていうか、道具の『政治』はずっと自民党だった。2009年8月30日までは・・・・・
で、『昨夜の酒』っていうか、自民党の総裁選とか、これほど「不味い」総裁選はこれまでになかった(笑)。

まあ、「自民党総裁」っていえば、即、それは「内閣総理大臣」を意味していた。それがすなわち日本の定説でもあったわけです。
まっ、20世紀、その世紀末に細川政権とか村山政権とおもちゃ箱ひっくり返したような「エセ・政権交代」とかがあったわけだけど、まあ、その「作・演出」は老練な『自民党』そのものだった・・・・・・
というか、その実、自民党幕府、将軍家「田中派」の家督争いみたいなもんで、右も左も早い話が『田中派』。そしてその田中派別働隊の日本社会党。まあこれで日本社会党は終わっちゃうわけですけど。

で、結局「元の木阿弥」、2、3年で幕府自民党に実権は戻っちゃうわけだけど、それから、アレコレしてその田中派脱藩組と帰るところの無くなった旧日本社会党、民社党の残党が約20年・・・・・・
気がつけば、当時、40代だった小沢一郎(50チョイ)、鳩山由紀夫、菅直人らが60代です。

で、昨日の「自民党総裁選」の候補者なんですけど、その約20年前の「出来事」の時代には影も形もない。
まあ、“谷垣禎一新総裁”がかろうじて昭和54年初当選、まあ鳩山由紀夫が57年だったかだからチョイ古だけど派閥が派閥でしたから、つまり田中派じゃあない、宮沢派・・・・・
まっ、そういう人って、こうゆう時でもなければ「総裁」なんてありえない話だろうし、それも、本来なら「俺も、あたしも」っていう総裁選挙なんだけど、敵前逃亡っていうか「敗戦処理総裁」です。
ってゆうか、ソレどころじゃあない「最後の総裁選」。つまり自民党、名人三遊亭円生の「死神」・・・・・・・

円生の「アジャラカモクレン エベレスト テケレッツノパ」

とやって、調子のいい男。しかしその結末はというか、下げは・・・・・・

そんな自民党新総裁になっちゃたところで、正直、いいところはなにもありゃあしません(笑)。
だもの、一時はその気で浮ついていた、石原ノブテルも石破しげるも、小池百合子も、舛添要一も「貧乏くじは引けません」ってなもんでてをあげるどころか一切だんまりを決め込んじゃった。ってえことは、つまり・・・・・・・

「自民党は復活できません」

って、読んでるからで、まあ、調子がいいっていえば調子のいい連中で、事と次第では「逃げるが勝ち」で、政界再編っていうか、まあ、民主党の分裂を占って脱藩、脱党をイチモツ・・・・・・
そりゃあそうです。大敗、惨敗の敗軍の将校が雁首そろえて街中へなんてできるはずもありません。恥さらしな。

しかし、それにしても、やっぱり小沢はコソコソで・・・・・・
民主党は民主党で、テンコ盛りの「マニフェスト」に、いざやる段になったら掛け声ばかりで、まさか時季外れのお化けじゃあるまいし、国民そんなに待てませんっていう話です。

で、八ッ場ダム騒動なんですけど、「吾妻渓谷国立公園」とかにしちゃったら如何でしょうか?
日光国立公園から分離させた尾瀬とかみたいに、で、「吾妻渓谷」を「特別保護地域」に指定しちゃう・・・・・とか。

で、まあ、「沼田ダム計画」っていうのもあったわけだし。
コレはすごいです。沼田市が水没しちゃうとかっていう話で、「日本一のダム」だとかだったんですから(笑)。

しかし前原さん、八ッ場ダム騒動、川辺ダム騒動、JAL騒動、JR福知山線騒動等々・・・・・・
頭、こんがらかっちゃあしません。
やっぱり、建設省と運輸省に分けた方がいいんじゃあないんでしょうか。
二つの省っていうか、行政区分が明らかに異なるモノを、効率なんでしょうか・・・・・
かといって、人数が減ったわけでもないんでしょうし、グチャグチャで余計分かりずらくなっちゃってるのが実態。

だって、ダムとJALとかJRじゃあ全然その事の本質違いやあしません・・・・・・???



Posted by 昭和24歳  at 15:05 │Comments(9)

この記事へのコメント
八ッ場ダムで買った水源林の土地は中国資本が買って、自国の水源にするんじゃないでしょうかね。
東アジア共同体ですものね。
Posted by とおりすがりの魚伸さん at 2009年09月29日 22:37
というか、見直しをしたダムの土地はすべて・・・・なんてことがないようにしたいですね。
Posted by とおりすがりの魚伸さん at 2009年09月29日 22:41
JR、JAL、ダム・・・

土地を買って、事業をやると考えれば同じかもしれませんが・・・

前から二者は陸運、空運というけど、要するに交通・・・
ダムは・・・、治水、利水、発電、(観光?)

言葉はなんですが、こうして書くと、まるでマーチャントバンカーさながらの投機事業にも見えますね(汗)
効果があがった分を利息の代わりに税金で回収・・・
できていないから駄目だったのかもですね(汗)
Posted by 寅夫 at 2009年09月29日 23:15
中国による山間地の水源林買い占めの話は「効果」とか「もうけ」とか「B/C」とかの話ではなくて、くみ上げ制限のない日本の山間地の土地を中国が買いあさり、井戸で水をどんどんくみ上げて自国に持ち込んで爆発的に増える人口や工業化をささえるための水として補填しようとしているということで、「中国」、「水源地」、「買収」などのキーワードで検索するとものすごい数の記事がヒットします。
(みなさん、ご存じでしょうけども。)
Posted by とおりすがりの魚伸さん at 2009年09月29日 23:28
「みどりのダム」の新手の使い方ですね。
Posted by とおりすがりの魚伸さん at 2009年09月29日 23:30
だけど、前原大臣は八ッ場ダムの件で、いろいろな知事から「共同事業者である私や、地元に相談しないで中止を決めたことは言語道断だ!」と言われてましたが、JR福知山騒動では逆に前原大臣がJRの人に「言語同断だ」と言ってましたね。
いろいろやっていて応用が利くのではないですか。
Posted by とおりすがりの魚伸さん at 2009年09月29日 23:37
JRとJALの今までの所行については全く【言語道断】と言ってよいのではないでしょうか?JR西日本の件などは犯罪的でしょう。

まぁ前原さん、時と場所が我に有りだと、強いですよね♪(@_@)
あのサンダーバード人形は常に攻め気ですからね♪

国民はスタートダッシュを望んでいるのです。とはいえ、そんなに簡単にはいかんことも了解しています。何しろ50年以上の自民党and官僚体制という岩盤があるわけですからね。

しかし優先的な問題から早急な具体策を出して、インパクトを示して欲しいです。
Posted by 忠やん at 2009年09月30日 07:44
私もそう思います。
単年度予算主義と批判されある背景には投機的事業の側面もあるからです。
事業をどんどんして成果を挙げることで、次期の予算を獲得するというインセンティブがあるとしたら、噴出する問題は単に事業の邪魔とされるということになります。。
となれば、気持ちの問題は無になってしまうということが制度的欠陥であるとすとすれば、ここが政権交代の目玉であったはずでした。
そういうある種、ミクロな行動的側面に生じる問題を見直すのが我々の仕事だと、仰ってた閣僚の先生もいましたね。。
まぁそのような主張は先鋭的といえばそうですが・・・。。

水の話しは全く知りませんでした。
海を越えて水が内陸へ移動するという頭の体操は俄かに信じがたい話しです。
ただ今、直感的に思うのは、投機とされて加速しないか心配ですね(汁)
・・・オイルから食料各種のフューチャーをバンバン買い上げるわけで・・・、すぐに売り抜けようとするから確かに影響がないといえばないんだろうけど・・・、海の向こうには無用に混乱を煽る人々もいるとしたらです(汁)
Posted by 寅夫 at 2009年09月30日 21:44
私は民主党を由緒正しい党にみんなで育てていきたいと思っています。後でがたがたにならないようにゆっくり、しっかり基盤を固めてほしいのです。だからやり方がおかしければおかしいと、マニフェストだからって一方的に押しつけないほうがいいと言ってあげたい。もちろん、マニフェストどおりすぐにできることはすぐにやってほしい。でも時間をかけなければならないことはあせらずにやってほしい。そう思っています。
たとえば八ッ場ダムは必要ないなら、なぜ必要ないかを明確にして地元に説明しなければならないけれども十分ではありません。「マニフェストに書いてあるから」では説明したことになりません。なぜマニフェストに書いたのか、その理由を説明しなくてはならないと思います。「では必要性を改めて検証するのか」と新聞記者が問えば「川辺川ダムと八ッ場ダムは中止がきまっているから検証しない。」と前原大臣は明言しました。そうではなくて、きちんと検証して、地元住民に説明責任を果たしてその時に中止と言ってほしいのです。そのために時間をかけてもいいではないですか。そういった検証をするために一時休止はするけれどもその間は生活再建はダムありきで続けますと。検証ができた時に必要ないという根拠があればダムなしの生活再建に切り替えることがあります。でも、これまでの地元のご苦労を考え、いずれにしても生活再建は手厚くしますよと。地元の人はそこが入口だったら、「そうですね。我々、長野原町の住民にはもともとダムは必要ないんですよ。生活再建さえきちんとしてくれればいいんですよ。前原大臣にお任せします。」ってことになったと思うのですよね。
それが、前原大臣は功を焦ってか、性格がストレートすぎるのか、だれかがわざとミスリードしているのかわかりませんけれども、結果的に地元の水没地の人を「言うことをいかない悪者」にしてしまった。これじゃあ、「小泉さんの時の抵抗勢力扱い」と同じです。国中から「ダムが必要なら長野原町で金を出してつくれ」なんて抗議の電話が毎日長野原町に来ている。それが大臣や副大臣の狙いだとすればこれまでの政治よりもひどいではないですか。
そして、国が長期的な信用を失えば、ダム中止で土地が買収にならなかった人は高く買ってくれる人に売ってしまうと思うんですね。
へんな使い方をする方の手に大切な水源地を取得されてほしくないというのが私の率直な願いです。前原大臣は買ってしまった土地も含めて、問題を解決しなければならないと思います。
 それと政権をとったら何でも自由になるという考え方は後々のひずみの素になります。
 たとえば民主党の小沢さんのお膝元の岩手県でやっている胆沢ダムと福田さんのお膝元でやっている八ッ場ダム、どちらも同じ国の直轄事業ですが、胆沢ダムもマニフェストに載せてあれば、大きな金看板になったと思うのですけれども、片方だけ載せて政権とったら問答無用で中止っていうのは、不公平の金看板になると思っています。
民主党にはこれまでのやり方を乗り越えてほしいです。自民党への仕返しとか次元の低いことはしてほしくありません。
日本と地球の未来を託したい。
Posted by とおりすがりの魚伸さん at 2009年10月01日 04:16
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