2008年08月25日

遷都と増税

巨大国家プロジェクト『遷都』

新首都建設費用に関しては、国土庁の『首都機能移転問題に関する懇談会』報告書(1992年)が試算を行っており、総額・・・・・・

“14兆円”

になるとしている。

まあ、1992年の話だから、今ではその数倍に跳ね上がってるのではないか。

内訳はこうだ!!

「用地費が5兆円、基盤整備費が2兆円、施設整備費が7兆円」

因みに上越新幹線、大宮駅~新潟駅間の建設総コスト1兆7000億円、
東北新幹線が、東京駅~八戸駅間が“2兆3000億円”(東京~大宮間は上越共用)

その総額の部分のどれだけが人件費、建設資材、建設管理費、用地収容費なのかは分からないが、その巨大公共事業プロジェクトの請負は、
いわゆる「大手ゼネコン」であることは言うまでもない。

当然、この東北、上越、そして北陸新幹線建設と、本支架橋、東京湾横断道路、その他もろもろの、巨大公共事業・・・・・・
関空もそうだろうし、治水、電源ダム、原発、港湾、等々の国家プロジェクト。

つまり、なにが言いたいかといえば、今日、国、地方が抱える1000兆円超の国債を含む天文学的数字の負債。

「その負債を作ったのは一体どこのどいつだ!!」

ということなのだが、これらを法律を作って政策決定した政府と政治家・・・・・・

「そいつらだ!!」

といいたいのだが、つまり議会制民主主義国家とかのこの国では“国民の代表”、選良が政府の一員となり、議会議員となり・・・・・・

「ん、それは国民のためのいい法律だ!!」

早い話が、その1兆円超の負債は、「国民が作った」ことになっている。

ところがだ、その1兆円超の“お金”はどこから出ているかといえば、国民が政府から強制的に徴収される“税金”や、
国民年金、厚生年金掛金、そして「安全で利息が良かった」、郵貯簡保と市中金融機関に預け入れられた“虎の子”預貯金。

なんのことはない、国民から政府は借りているのである・・・・・・
戦勝国、アメリカ等から借りているわけではない、
たしかに戦後は大枚を借りていたが、今日の後期高齢者の血と汗と涙のおかげで、1980年代には完済している。
その当時外国から借りたお金で作ったのが、東海道新幹線、東名高速道路、首都高、黒部ダム、そして東京オリンピック開催資金等など・・・・・

外国からはびた一文借金はしていない。それどころか数百兆円を「貸している」のだ。
そして今も、貸し続けている。さらに無償で開発途上国援助、国際貢献とかの“戦費”がこの20年間で数十兆円。

どう考えても可笑しい・・・・・・
なぜ国民が貸したお金を、国民が返さなければならないのかが!!
新幹線だって、高速道路だって、原発の、ダムの電気だって国民、世界一高い「利用料」を払っている。
それなのにどうして、国民が自分の貸したお金を返さなければいけないのか!!???
他人、つまり、アメリカから借りて公共事業、作ったんだったらアメリカに返さなければいけないのは当たり前の話だが・・・・・・

そう、その『遷都』に当初予算で14兆円かかるのだそうだ。
そして、用地費が、つまり予想される栃木、茨城、福島なりでそのための“土地収用”に5兆円かかるというのだ。
もっとも、日当、良くて1万円前後の労賃なんて知れている。それですら元は一人工2万も3万もゼネコンからは請求されてるんだろうけど。

そして「基盤整備費2兆円、施設整備費が7兆円」にその人件費も入るのだろうが、
あとは、材料、資材費だろう。セメント代、コンクリート代、鋼材・・・・・
笑えるのは、その「セメント、コンクリート、鋼材」メーカー、企業のほとんどが与党政治家のファミリー企業。

つまりそれが、国民の代表というわけなのだが・・・・・
そういえば、次期総理とかの指名をうけたとかの“麻生太郎自民党幹事長”もそのセメント屋の頭目だ。

建設族のドン、今では国交族か、そんな政治家が鉛筆舐め舐め「用地・路線」決定をする。
そうして、一般国民大衆の何も知らぬところで法律が作られ、“金額”が決められ、年金積立金、郵貯簡保を・・・・・・
その我田引水“法律”に則って引き出し、懐に入れる。

つまり巨大公共事業予算、そこでは14兆円の半分くらいの7兆円が建設用地、整備用地費となり、
政治献金され、地上げ屋、地元有力者地主らで山分けされる・・・・・・

それを国民が返せと増税ですか!!???
  


Posted by 昭和24歳  at 15:06Comments(0)

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