2010年04月28日

井の中の蛙大海を見る

井の中の蛙大海を見る







世界は面白い・・・・・

まあ世界とはいっても僕なんざぁ、香港と韓国と、アメリカ西海岸くらいだが・・・・・

音楽仲間は実に愉快だ。
未だ独身の頃だが所謂「ヒッピー」というのがはやった頃のことだ。
既にベトナム戦争は終わり、学生運動も拍子抜けした頃のことで矛先は「成田闘争」へと向かっていた時代。

「グァムで商売になるぜ」

と、バンド仲間の米国籍の奴が言った。
要するに、グァム島に日本の「ヒッピー商品」をおろすのだという。

実はその頃は70年代も半ば、ロックもだいぶ下火で、
僕らは拠点を恵比寿と軽井沢に移し、軽井沢のバーゲン屋で一年を暮らそうなんていういい加減な若造だった。
若造とはいっても既に24歳になっていて、それでも虚勢を張るわけでもなくいっぱしのつもりでいた。

あの時代、軽井沢でひとシーズン2坪の店を借りて40万くらいだっただろうか。
とにかく極楽トンボの青春時代最後の時代だった。

12月、横山町で子供だましのアクセサリーを50万ほど仕入れてグァムに持込んだ。

グァムの商店にセールスして歩くのだ・・・・・

グァムにはなぜか、インド人の商店主が一番多かった。
その次が、華僑、そして韓国人。
グァムには周りの島々からクリスマスの頃ともなるとその商店主が仕入れにくるのだそうだ。

持込んだ商品は二日ばっかりで全て売れた。
聞けば、インド人は無茶苦茶商売上手だという・・・・・
そう言えば、香港でもインド人の商店主は多かった。
まあ、インド人とはいっても、あの手の顔は僕なんかはみんなインド人に見えてしまうから、
それが正真正銘のインド人であるかどうかは定かではない。

そこで知り合った、香港人に・・・・・

「今度その商品香港へ持ってこないか」

と、誘われた。

根っからの極楽トンボの僕。
すっかりインチキ貿易商を気取ってしまっていた。

雨季にさしかかったグァムは雨ばかり・・・・・
それも日本でいえば台風のような雨。
それに海にはナマコの大群で、とてもじゃあないが遊ぶどこではなかった。

もっともその頃のグァムは未だ、信号がひとつもないといったようなところで、
72年、恥ずかしながら復員した横井庄一さんの洞穴を見学したくらいか(笑)。
つい1年半前ほどの「日本兵発見」の話だった・・・・・

翌年、グァムで知り合った香港人を香港島のワンチャイに訪ねた。
もちろん注文の品物をしこたま持って。

なんだい・・・・・
貿易商を気取ったつもりが、ただのカツギ屋だった。
周りの観光で香港に行く日本人の興味本位の眼差し。

もっとも僕はいっぱしの貿易商人のつもりだったから結構態度がでかかったのかもしれない(笑)。

よく考えたら、髪の毛ぼさぼさ(流行のロン毛)にTシャツ、穴だらけのジーパン。
実のところはよほど奇天烈に見えたのかもしれない。

パックツアー大盛況の頃で、200キロほどの手荷物も団体に潜り込んで、
超過料金、オーバーウエイトチャージなし。
旅行会社(近鉄)の添乗員に袖に下を渡して・・・・・・

当時はちょうどニクソンショックから3年ほど・・・・・
1ドルが300円ほどだっただろうか。
対円、香港ドルが54円くらいだった。

軽井沢の売れ残り商品をかき集めて、香港で卸す。
あそこもインドネシア、マレーシア等の商人が香港へ仕入れにくる。

「日本時装」と看板には書かれている。

所謂、日本の流行ファッション問屋といったところだろうか。
一年中が真夏の国の東南アジア・・・・・
日本のサマーバーゲン商品は大好評だった。
ちょうど、原宿、竹下通りが流行りだした頃。
日本製、出来はしっかりしているし、ファッションセンスもいい。
モノは瞬く間に売れた・・・・・・

3年は続いたか・・・・・
しかし1ドルが200円を切りそうになり、香港ドルが28円になった頃。

まったく商売にはならなくなった・・・・・・

井の中の日本人、大海を知らず。

まさにそのままの僕。

いや、知らないから出来ている・・・・・

知っていたら臆病風が先に吹いてそんな経験も出来なかっただろう。

僕は、娘にも言っている・・・・・

一度だけの自分の人生。
僕に生まれたい上、そんなに不幸にはさせない。
少しの貧乏は気の持ちようだ。

思いっきり生きろって。
みんなそうしてる・・・・・
みんなとはいっても今のところは長女と次女だが。

その時代その時代、思いっきり生きる。

思いっきり生きれば、
まず横道にそれることはない。

井の中の蛙・・・・・

井に中の「蛙掛け」かな(笑)。

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Posted by 昭和24歳  at 08:56 │Comments(0)

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