2009年11月15日

浜矩子氏の「ユニクロ栄えて国滅ぶ」(3)

浜矩子氏の「ユニクロ栄えて国滅ぶ」(3)

浜矩子氏の「ユニクロ栄えて国滅ぶ」(3)


寅夫さんのコメント<浜矩子氏の「ユニクロ栄えて国滅ぶ」(2)>
田中政策は企業の保護とうより、内需主導型の経済を造ることに立脚している発想だと思います。それは、輸出、輸入ウェイトを下げるわけですから、鎖国に近いということが言えます(汗) それがユニクロのような中流を海外移転する産業に隙を与えてきたのも事実だと思います(汗) 今日では、内需拡大の政策をやればやるほど、この隙はさらに広がってきます。すると、ユニクロ栄えて国滅ぶも一歩真相に近付くと思います(汗)

仰る「田中政策」とは、田中角栄通産大臣時代のことと理解し進めます・・・・・・

あの時代といえば第三次佐藤内閣の時代でしょうか、沖縄返還を戦後処理最大の政治課題とした時代だった。
その当時の貿易といえば「1ドル=360円」時代だったから、輸出は偉く儲かったが、輸入はとくに石油等エネルギー資源には莫大な「ドル」を要した。
そこで田中角栄通産大臣が米代表との交渉時に「日米貿易不均衡」を盾にする言葉に譲らなかったのが・・・・・・

「世界貿易の中にあって二国間貿易不均衡を言うのは可笑しい。わが国は御国には確かに黒字だが、石油産油国に対しては赤字である」

つまり、当時、無資源国であった日本がエネルギーを調達するためには否が応でも貿易で稼いで「ドル」を獲得しなければならなかった・・・・・・
結局、そこから10年足らずで貿易支払いに窮した米国は「ドル通貨変動相場制」に、あえて「ドル安」政策に舵を切った。
まあ、1ドル=360円が300円に、270円に、200円にそして80年末には120円に・・・・・

どうでしょう、今現在1ドル≒90円、買いの場合で3、4円増しの誤差です。で中国との輸入支払いはドルなんでしょうから、
そこから見ると、2、3年昔に比べると現在のユニクロの輸入コスト、つまり仕入れ支払い、物流コストは相当低減しているのではないか。
しかも、対ドルで高止まりしている通貨は日本円だけ、むしろアジア通貨に対しては「ドル高」、対ユーロにしても対円ほどの下落はない(最近は緊張感アリだが)。
つまり、ユニクロは(ユニクロを代表するが)中国を生産拠点とし中国企業としても利益を上げそのドルで中国から海外進出し、日本にはその輸出攻勢で日本ユニクロは市場寡占し、
その意味ではユニクロは往復で莫大な利益をあげ、今ではイオンもヨーカドーもしのぎ、流通古典的商法の百貨店を合併に向けさせるほどに成長している。
この先、ユニクロ、シマムラ、サンキ等々はどこまで流通市場侵食するのか・・・・・・・

「今日、このまま内需拡大の政策をやればやるほど、この隙はさらに広がってきます。」

で、その「内需拡大」なんですが、今現在の社会、経済状況ではたして「内需拡大」が現実的に可能でしょうか?
「内需拡大政策」に国、政府がホントに舵を切るつもりなら、国民大衆に「購買力」をまず先に持たせることが絶対条件ではないでしょうか。

その「内需拡大」とかですけど・・・・・・
まあ、“行刷会議”とかで数十億、数百億国庫返納とか言ってますけどアレってヤラセじゃあないでしょうか(笑)。
財務省主導とかで、仙石とかが「政治システムを変えた、今までにない画期的なことだ」とか言ってますけど・・・・・

で、先日発表の赤字国債「国の借金864兆円」とかですけど、コレって「オレオレ詐欺」じゃあないの?
とさえ思えて仕方ないんですけど、どうでしょう・・・・・・
で、それでいて来年度の予算が90兆円超で、そのうち国債費が20超円て、そもそも手形のジャンプにジャンプで、まら新たに借金って、ホントでしょうか???
まあ、そうやって、借り換え借り換えで毎年積み増す40兆円超の国債なんですけど・・・・・
その、総額864兆円のおカネ、一体どこへ消えっちゃったんでしょうか???

寅夫さん、素朴な疑問です・・・・・・

その864兆円のおカネって、元々あった現ナマですよね。
だけど使っちゃった・・・・・
で、なにに使っちゃったかってえと、まあ、ほとんどが公共事業とか戦費とドル買い???
つまり、その素朴な疑問は、「元々あったおカネ」なんだから、それなら、「今あっても」可笑しくない・・・・・・
つまり、以前投稿の記事で書いてるんですけど、

「万札を刷りなさい」

っていうやつです。
つまり、元々あったおカネなんだから、それを、日銀なり政府紙幣なりで、864兆円プリントアウトしても、
ハイパーインフレになるとか、バブルになるとかっていう話じゃあないと、素朴な疑問です。
つまり、「増税」するくらいなら、元々あったおカネなんだから印刷して返しなさいと・・・・・

まあ、その赤字国債っていうか、「日本国の財政を家庭に例えると」なんて言ってますけど、早い話、
その貸し借りって、「日本一家」っていう、内輪の話なんですね。まあ、アメリカから借りていたおカネは全部1997年に返しちゃったわけだし、今は逆に140兆円とか貸してるって言うし・・・・・・
それだって、元々あった140兆円だから、債権放棄して、140兆円印刷して国庫に戻せばいい。
つまり、「元々あった」わけだから、それが「今あっても」、「ないモノ」が「ある」っていう話じゃあないんだから・・・・・
まっ、アメリカに貸してるおカネにしたって、「ドル」に替えてお貸ししてるわけだから、それに、アメリカだって、その日本から借りたおカネはとっくに使い切ってるだろうし、
まあ、「元々あった」おカネが、今ここにあれば、財政難なんていう話はいっぺんに吹っ飛んじゃうし、増税するどころか、法人税の還付、消費税の還付で、企業は設備投資、個人は消費が増進、
まあ、還付したうえで、消費税、法人税を増税したり累進課税を強化すれば税収は増収増収となる。

ハッキリ言って、「元々あった」っていうか、「あるはず」のおカネです。
まあ、新幹線だって、高速道路だって老朽化で使っちゃったおカネとか言ってれば、その社会資本も造り変えなくちゃあいけなくなるし、
このあたり、どこかで、革命的な財政の組替えをやっておかないと、「ないないない」のないないづくしの政府、財務省だけど・・・・・・

まあ、旧国鉄の借金、国民負担が毎年4000億円とか。
そもそも、旧国鉄の借金なんてなかったことにしたら・・・・・・
そうすれば、毎年4000億円も不要になります。

つまり、「イタチゴッコ財政」で、塩爺曰く・・・・・・

「国民がお粥すすってるのに、奥座敷じゃあスキ焼」

で、素朴な疑問なんですけど、明治維新のとき、徳川幕府の借金はどうなったんでしょうか・・・・・・・




Posted by 昭和24歳  at 08:40 │Comments(2)

この記事へのコメント
868兆円があってもおかしくない・・・
お気持ちわかりますが・・・

単なる移転問題です。
使ったものは少なくとも政府には残らな
いのは常識の範囲内です。
・・・しかしこれだけの額ですから、その
ピン撥ねという行為に当たるかわかりま
せんが、そういう業界が政治で現在急
速に淘汰されてきているのは現状といえ
るかもしれません。
国外進出を図れといういい方をしている
人もいますが、要は締め出しにあたるわ
けで、穏便には見えません(;¬¬)
財金一体と称して、国に多額の円と国
債を刷らせて、政府の購買力を高める
ことは、財政法的には本来黒です。
また諸研究から貨幣供給を増やしても
経済パフォーマンスには変化がないこ
とも明らかになっています。
簡単にいえば、金は単なる取引を媒介
するものに過ぎませんが、その媒介さ
れるモノ・サービスの生産性があがり、
生産量が増えない限り、金を供給し続
けることはインフレを引き起こすだけで
す。

それでもあえてその金の流れを押せば
・・・
要するに国から民や個人に流れ出て
いるということになります。
日本国の諸フロー統計を見ればわか
りますが、近年、急速に対外投資が増
えてきたことで、国内にお金が回らな
いことは明明白白です。
要するに、国民の平均的なマーケット
バスケットを考えてください。
7割近くは輸入品です。
しかし、7割近くは輸入品です。
もうこれ以上言わなくてもうわかる通り
であります・・・。
物的豊かさを演出するための国債発行
であり、海外産品への消費に還流して
きたといって差し支えありません。

この消費経路を考える限り、内需拡大
政策は「不可能」になります。
その理由を簡単に上げます。

・税率が高い>製造業に対して
例えば、アジア諸国の経済特区で工場
を建てるとすれば、地価、労働力が安く、
さらに、二重物価制度を敷いていて、交
渉しだいでは割安に原材料を入手できる

ということから大規模な工場の建設は極
めて困難です
ということは、街経済を潤す工場を国内
に建設するインセンティブが小さくなるこ
とを意味します。
それも、例えば土地が安く払い下げられ
たなどのネガティブキャンペーンが張ら
れては、本来本末転倒です。。

私はユニクロ大好きなのでいえたもので
はありませんが、食生活や、物的な面を
質素倹約にして、国内のサービス業や、
製造品を購入することが大事といっても、
一度流し始めた金を引き上げれば、どこ
にどういう影響がでるかというのは、きめ
細かに予測はできないものの、業界単位
での予測であれば、例えばですけど、比
較的容易です。
このことは案外これ以上蓋をあけるのが、
私もさすがに怖いです(汁)
しかし、要するに、ことは、内需拡大政策
が40年近く行われ続けた上での日本国の
物的豊かさですが、あくまで自転車操業
です。
おそらく転ぶまで止まらないと思います・・
・(汁)
Posted by 寅夫 at 2009年11月15日 22:14
ところで、田中政策のことは知りま
せん。
偏に結果論です(;¬¬)
大きく二回のオイルショックとニクソ
ンショックですね。
私自身は当時のことを知りませんが
1985プラザ合意以後、ドルペグが
解消されて、僅か二年と半年もせず
に・・・360から150円付近まで落ち
込んだことと輸出市場が収縮して、
富の源泉が損なわれたとは書きにく
いわけですね。。

だからと言って当時首相がマネーサ
プライを大幅に容認した方法が、、、、
グレーの黒よりかもわかりませんが、
必要な政策だったというのは間違い
ないとしても・・・、その後延々と続け
た族議員の問題であると思います・・・
。。。。。。。。
昨今、7、80sの政府に関して、藤井さ
んがこのような趣旨の解釈を報道で
されていた気もします・・・(汁)

そういえば、歴史っていつもこうだっ
たような気がします。。。(汁)
Posted by 寅夫 at 2009年11月16日 23:40
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