2009年10月20日

日本郵政の西川善文社長が辞任!!

西川善文社長が辞任!!

日本郵政の西川善文社長が辞任!!


【西川氏辞任】会見速報「カメラ出て行け!」「民営化と隔たり」 (1/4ページ)
2009.10.20 19:17 産経ニュース

 東京・霞が関の日本郵政本社1階で、午後6時半から始まった日本郵政の西川善文社長の辞任会見。西川社長は、緊張した表情で席に着き、記者団をちらりと見た。

 《西川社長は、会見席を取り囲む数十台のカメラに対し、ジェスチャーで離れるように指示するが、激しいフラッシュを浴び、怒りの表情に変わる》

 西川社長は「もう少し離れないと、会見しない」と怒鳴り声を上げる。

 「カメラストップ!」と広報がなだめるが、西川社長はカメラマンに、「もう少し離れろ」と激怒した。広報が「ご協力お願いします」とカメラマンに再度要請し、会見は始まった。

 《会見冒頭》

 西川社長「私が本日、辞任の決意をしました。本日、体調が悪いので、すいませんが、亀井大臣(静香郵政改革担当相)から閣議決定されました基本方針について、説明を受けました。いくらかお聞きしていましたが…」

 西川社長「カメラは出てけ!」
 西川社長「がちゃがちゃやられたら、頭の悪い私は混乱しますよ」


 西川社長「話を続けます。この方針は、私が郵政民営化のためにやってきた、これからやろうとすることに大きな隔たりがあるものでございました。もはや、現在もこの職にとどまることは適切ではないと考えた次第であります。辞任表明を正式には28日の取締役会でその場で、辞表を提出したいと思っております」



日本郵政グループの持ち株会社である日本郵政の西川善文社長が辞任!!

20日6:30、日本郵政の西川善文社長が記者会見で辞任表明した。

まあ、コレが政権交代でしょう・・・・・・
小泉政権の超目玉政策だった「郵政の完全民営化」はもろくも頓挫、崩壊した。

そもそも、「郵便配達などはどうでもいい」といった発想の「完全民営化」だったわけだが。
竹中いわく「郵便局がコンビニ化」するとか、「郵便局で旅行が買える」だとか・・・・・
「郵便」というその意味では国民生活にとっての必需品を民営化すればどういうことになるのか。

つまり、完全民営化の下で株式会社になった「郵便」は非効率、利益にならない商売は当然「悪」ということになる。
結果、「サービスの切り捨て」だ。それでなくとも高齢化、過疎化する地方集落への配達は中止せざるを得ない。
そのことは、それら過疎化する地域の「簡易郵便局閉鎖」でも、結果は見えている・・・・・・

ここ群馬、高崎周辺でも山間部の限界集落といわれる地域へも、「たった一通のハガキ」でも現在は配達されているが、
それが、資本の原理で下ではけして許されるはずのないことは自明だろう。
日本全国津々浦々、僕の場合だが長崎県、壱岐(島)に親戚があるが通常郵便封書80円が中2日で確実に届く。
考えてみれば、中2日という時間は要すが、その手紙が持つ情報量と、感情は電子メールや、電話よりははるかに大きいモノがある。
しかも、その料金は80円と破格だ。

結局、小泉政権が「郵政解散総選挙」まで強行して「完全民営化」を目指したもの・・・・・・
狙ったものは何だったのかということだ。

「かんぽの宿問題」

が、その事の典型だろう。そもそも、この国の中枢を担っていた面々があのような行為がまともなことであると思っていたのかが信じられない。
竹中などは、不良資産の売却。持っているだけで赤字が膨らむから売却と強弁していたがその実態は既報の通りだった。

まあ、アレですね。この西川善文社長辞任の発端は昨年9月の「リーマンショック」ではなかったか。
それがなければ、民主党による「政権交代」にも及ばなかったかも知れない・・・・・・
郵政の郵貯簡保、つまり「おカネ」の奥座敷では西川善文社長の母体「三井住友」の差し金であるかのような「ゴールドマンサックス」だとかのいわゆる外資がコントロールする構図が透けて見えていた。
巷間言われていたのは、郵貯簡保資金の約350兆円を株式化する、それが最たるこの政策の狙う所だと。つまり、その郵貯簡保資金の「自由化」だということだが。

しかし、そこには問題があった。その郵貯簡保資金のほとんどが政府、財務省によるコレまでの「財投(財政投融資)」にはじまり、地歩自治体財政への貸付等々・・・・・・
とくに、「財投」に至っては、旧国鉄、旧道路公団、旧石油公団、旧住宅公団等々の破綻した政府事業への貸出が不良債権化しているとか。
そりゃあそうです。貸出先が「破綻」なんですから「焦げ」ちゃったわけです(笑)。
で、その郵貯簡保だが、不良債権のまま「民営化」することができるはずもない。旧国鉄とおなじ構図だろう・・・・・・
つまり、その不良債権は「公的資金」で埋め合わせるという話だ。まあ、旧国鉄の政府保証付長期債務残高は20兆9964億円、政府保証付きってえことだから税金ということです。
まっ、ソレで旧国鉄は完全民営化したわけだが、日本郵政の場合は貸出業務っていうか、無理やり法律で抜き取られていたわけだけどそれがほとんど「焦げ付き債権化」。
つまり、「郵政完全民営化」と「国民増税」は一体のものだったということだろう・・・・・・

その意味では「リーマンショック」というがもたらした「黒船効果」は吉と出るのか、凶と出るのかいまだ不明だが、
少なくともこの政権交代で、その事の真相をあらいざらい表に出してもらいたい。


日本郵政の社長続投決定へ~国民を愚弄し続ける



さて、西川善文社長の辞任だが、コレ、
小泉純一郎元首相、竹中平蔵元郵政金融担当相・・・・・・・
どんな心境で見つめているのだろうか???




Posted by 昭和24歳  at 19:54 │Comments(4)

この記事へのコメント
私は、郵便事業会社から、不当な解雇を言い渡された人間ですので、「納得いかないから辞めます」みたいな社長の意見には、「いいですね~。それでいいならいいよね。そんなんでいいならいいよね~」って感じです。
Posted by あっこ at 2009年10月20日 20:06
反改革派の陰湿で執念深い亀井静香は、連立政権の郵政・金融担当相として鳩山由紀夫と共に日本を後退させる意欲十分である。
民主党は異様な特異体質であり、亀井静香や千葉景子などアキレス腱が多い。
郵便局は利用しないで、コンビニとヤマト運輸と銀行を利用しよう。
Posted by 民主党は特異体質 at 2009年10月20日 20:49
民主党としては、自民党政権下(特に小泉・竹中体制)の「象徴的な政策」に対する「象徴的なアンチ」を行ってるんですね。

アントキの小泉さん、ちゃんと膿を出していたら、名宰相だったかな?
ぶっ壊わして、すっぽかしてバイバイ、(今はウルトラの星在住)ですね。

北鮮拉致被害者奪還も勘案しますよ。
しかしバカブッシュに取り込まれたのがヤバかったんだよな。ネオコンでグロスタなんて、完璧に経済的な無血開城だから…キャッチボールなんぞ、プレスリーの真似なんぞ。


どんなに山奥でも孤島にいても住民には郵便は届かさないといけない。と「郵便法」やら「国際郵便法」もあるという(申し訳ないですが、詳細は各自で確認をお願いします)。たぶん「ウルトラの星」にはそのプロダクション気付ですかね。

パソコン無し、地デジ無しの限界集落の爺婆たち(群馬県内在住)は、コミュニケーション手段といえば、いまだに固定電話と手書きの郵便物だったりしてます。ケイタイを持っていてもメールを打たない(機能を把握してしていない・面倒くさい・金がかかるんだべ…とか)。

「郵便屋さん、こんにちは。ありがとう!」
Posted by 忠やん at 2009年10月21日 01:34
目先の議論で言えばこれは全く正解です。
対外に向くお金の流れを変えたものです。
しかし、長期にはわかりません。
国家の品格で言えば、対内によく、対外にわろし、銀行が対外事業を展開する要因をつくってしまっただけかもしれません。
そうなれば、国内から事業資金が引き上げられて一層、仕事も企業機会もくなるだけです。
それは偏に将来の縮小経済(労働者、企業の締め出し)に繋がります。
今日の新聞に早速、そのような記事がありましたが、この流れがさらに加速することは間違いありません。
そのときに、特別会計が囲い込みをするのもご指摘の通りだと思います。
その上で、中国と自由貿易をするようなことになれば、今まで以上に国民所得が低下する圧力が強まります。
である場合、無駄削減の動きがさらに加速すると思います。
このような場合、メニューコストや、業務コストが嵩んでくることも予想されます。
ともかく、これだけほえたわりに一点だけ、企業の反応は早いです。
是非で言えば、この海外移転、国内産業の空洞化をよしとするかしないかですね・・・。。
Posted by 寅夫 at 2009年10月21日 23:58
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