2009年06月11日

蟹工船(小林多喜二)

蟹工船(小林多喜二)


小林多喜二

4歳の時に北海道・小樽に移住。生活は豊かではなかったが、伯父からの学資を受け小樽商業学校から小樽高等商業学校へ進学。在学中から創作に親しみ、文芸誌への投稿や、校友会誌の編集委員となってみずからも作品を発表するなど、文学活動に積極的に取り組んだ。小樽高商の下級生に伊藤整がおり、また同校教授であった大熊信行の教えを受ける。この前後から、自家の窮迫した境遇や、当時の深刻な不況から来る社会不安などの影響で労働運動への参加を始めている。


蟹工船



カムチャツカの沖で蟹を獲り、それを缶詰にまで加工する蟹工船「博光丸」。それは、様々な出自の出稼ぎ労働者を安い賃金で酷使し、高価な蟹の缶詰を生産する海上の閉鎖空間であり、彼らは自分達の労働の結果、高価な製品を生み出しているにも関わらず、蟹工船の持ち主である大会社の資本家達に不当に搾取されていた。

情け知らずの監督者である浅川は、労働者たちを人間扱いせず、彼らは懲罰という名の暴力や虐待、過労と病気(脚気)で倒れてゆく。初めのうちは仕方がないとあきらめる者や現状に慣らされた者もあったが、やがて労働者らは、人間的な待遇を求めて指導者のもと団結してストライキに踏み切る。

しかし、経営者側にある浅川たちがこの事態を容認するはずもなく、海軍が介入して指導者達は検挙される。国民を守ってくれるものと信じていた軍が資本家の側についた事で、目覚めた労働者たちは再び闘争に立ち上がった。



 「伊勢崎署占拠・多喜二奪還事件」資料集

昭和6年9月6日、7日にかけて佐波郡伊勢崎町、現在の伊勢崎市で発生した伊勢崎警察署占領事件・・・・・・
今日の大不況での、国民の生活困窮、派遣村とかで蟹工船ブームだそうです。

蟹工船、小林多喜二と言えば日本共産党ですが、それは戦前、昭和ひとケタの非合法下の日本共産党の話。
今日では、テレビでおなじみの下膨れ顔の志位和夫委員長(世襲党員)で大分世代交代をしているが・・・・・・
この所のテレビでの小池参議院幹事長の「政権交代は望まない」といった発言が物議を広げている。

つまり、遅くとも9月には実施される衆議院選挙で、自民党も民主党も同類だということで、同じ野党ではあるものの、
民主党との選挙協力、政権協議には参加できないとかです。その意味で・・・・・

「政権交代は望まない」

ということなのだろうが、それでは自公政権のままで良いということ同義である。
つまり日本共産党は自公政権を補完していることになるのではないか。

では「どうする」というのだろうか・・・・・・
日本共産党が政権を取るということはまずあり得ない。しかし、その意味で、たとえ民主党が自民党と同類であるにしても、
ここにおよぶ「政権交代」は少なくとも、国民がこれまでの政治の真相を知りうる唯一の手段ではないのか。

「蟹工船」で、日本共産党ブームとか浮かれた意見もそこにはあるが・・・・・・
ハッキリ言って、その「蟹工船」の時代、小林多喜二が生きた日本共産党のそれとは非合法、合法においても比べるべくもない現実であろう。
少なくとも多くの国民がこのネット社会の出現、その意味では意識革命さえ生んでいる・・・・・・
そしてそのことからは、自民党の実態、民主党の実態、加えて日本共産党の実態も知り得ている今日である。

日本共産党は、今日のこの日本社会、国家体制を外から、いわれる「革命政党」として、
つまり、日本共産党による「革命」で政権奪取しようとしているのか。

今はそのような時代ではない。
少なくとも、世界における社会主義国もその多くがほとんど失敗しているし、
ソヴィエト連邦の崩壊、東欧の民主化をみても、そのことの現実は疑いようのない事実ではないか・・・・・・

へぇ~小林多喜二が伊勢崎にね・・・・・・
なにかと、群馬はそれなりにそれなりなんですね。

五万石騒動といい、群馬事件といい、今は静かですが(笑)。



Posted by 昭和24歳  at 07:42 │Comments(0)

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