2008年02月03日
“ベーゴマ”世代
“ベーゴマ”
街中にある“人力屋”(?)だったか・・・・・・
そこで何年か前、末娘が小学校3年の頃だったか(今は6年生)、そこで“ベーゴマ”のセットを買った。
やはり僕は遊びの“天才”である(笑)。
いや、僕ならずとも僕ら世代はほとんどが遊びの天才であった・・・・・・
“昔とったキネズカ”で早速家でダンボールのみかん箱とアンパンマンのレジャーシートで俄仕立ての“床”(“所”かも?)を作った。
太目のカツ糸の端を4、5センチあまらせて2センチほどの間隔で二つの結びコブを作る。
そしてその端に唾をつけて撚りをほぐし“べっちゃ”っとさせる・・・・・
「パパ、汚い!」
「なにが汚いもんか、ここをこうしないと確りとコマを巻けないんだ。
しっかり、きつく巻けば巻くほどコマはモーレツに回転するんだぞ!」
娘は“苦い”といったような顔をし、“ぺっ”と唾を吐きながらカツ糸をなめた。
「気持ち悪い・・・・・」
「バカ、そこが勝負どころなんだ!」
そう言いながら僕は子どもの頃のベーゴマの“身上丸”とか“大将丸”の話をした。
「うそーーーー、そんで、儲かったの?」
「儲かったさ。もちろんお金になったわけじゃあないけど、勝ったベーゴマは土の中に埋めて錆びさせるんだ・・・・・
そしてその錆びたベーゴマにヤスリをかけたりして強いベーゴマにするんだ。
“ペチャ”とか“高”とかいってみんなが強いベーゴマを作ろうと工夫をする・・・・・・」
何度やっても娘はベーゴマが上手く負けない・・・・・・
弱々しくほどけてしまうか、やっと負けたと思ったら“たらっ”と力なく回るだけ。
「ほら、こうやって巻くんだ・・・・・・」
そう言って僕は唾のたっぷり染みこんでガッシリと巻きつけたベーゴマを勢いよく“床”をめがけて“ビュッ”とベーゴマを落とした。
“ブーーーン!!”
それは唸りをあげるようにしてまるで“どうだ!!”といわんばかりに回った。
もうひとつのベーゴマをすばやく巻いた僕はその勝ち誇ったような先手のベーゴマにぶつけるようにして投げた。
そうだ、ベーゴマにはルールがあった・・・・・・
“突きあり”か“突きなし”
そして“のっけあり”か“のっけなし”
そしてもうひとつの“ウルトラC”は逆巻きの“投げ”。
この“投げ”は相当の熟練したテクニックが要求された。右回りのベーゴマに対して左回りに回転させる。
とくに“ギッチョ”のやつと勝負する時にはその技を使わないと勝負にならないことがあった。
相撲で言えばガップリ“四つに組む”という技である・・・・・・
床の上で二つのベーゴマが勝負のつかないまま先手のベーゴマが止まりそうになる。
その時にもひとつのルールがあった・・・・・・
“取りあり”か“取りなし”のルールだ。
本当は「“チッチッチッ!!”」で同時に投げるので勝負がつかない場合は先に止まった方が負け・・・・・
そこで未だ回転しているほうのベーゴマの主が、相手のベーゴマが止まったと見るや“とうっ!!”と言って片手で掴む。
そこで上手く掴めたら勝ち。もし少しでもこぼれそうになったらその勝負は引き分け。
そしてその掴み方にもルールがあった。“クソ掴み”は御法度・・・・・
素早く“サッ”と掬い出すようにして掴まなければ勝負は無効になってしまう。
もちろんそこにいる悪ガキが審判だ。
当然“ズル”はできない・・・・・赦されない。
それらのルールに“ズル”するなり“ファウル”をするとそこでの勝負から“ハジキ”にされる。
そんな僕の話に娘は・・・・・・
「パパの子どもの頃って凄かったんだね」
「そうさ、メンコだって自分で油を染み込ませたり、それをカツ糸で縫い合わせたりして、勝負メンコを作ったんだぞ」
娘は、感心しているのか呆れているのかわからないような顔をして・・・・・
「で、パパって・・・・・本当に勉強嫌いだったの?おばあちゃんが言ってた」
お後がよろしいようで・・・・・
街中にある“人力屋”(?)だったか・・・・・・
そこで何年か前、末娘が小学校3年の頃だったか(今は6年生)、そこで“ベーゴマ”のセットを買った。
やはり僕は遊びの“天才”である(笑)。
いや、僕ならずとも僕ら世代はほとんどが遊びの天才であった・・・・・・
“昔とったキネズカ”で早速家でダンボールのみかん箱とアンパンマンのレジャーシートで俄仕立ての“床”(“所”かも?)を作った。
太目のカツ糸の端を4、5センチあまらせて2センチほどの間隔で二つの結びコブを作る。
そしてその端に唾をつけて撚りをほぐし“べっちゃ”っとさせる・・・・・
「パパ、汚い!」
「なにが汚いもんか、ここをこうしないと確りとコマを巻けないんだ。
しっかり、きつく巻けば巻くほどコマはモーレツに回転するんだぞ!」
娘は“苦い”といったような顔をし、“ぺっ”と唾を吐きながらカツ糸をなめた。
「気持ち悪い・・・・・」
「バカ、そこが勝負どころなんだ!」
そう言いながら僕は子どもの頃のベーゴマの“身上丸”とか“大将丸”の話をした。
「うそーーーー、そんで、儲かったの?」
「儲かったさ。もちろんお金になったわけじゃあないけど、勝ったベーゴマは土の中に埋めて錆びさせるんだ・・・・・
そしてその錆びたベーゴマにヤスリをかけたりして強いベーゴマにするんだ。
“ペチャ”とか“高”とかいってみんなが強いベーゴマを作ろうと工夫をする・・・・・・」
何度やっても娘はベーゴマが上手く負けない・・・・・・
弱々しくほどけてしまうか、やっと負けたと思ったら“たらっ”と力なく回るだけ。
「ほら、こうやって巻くんだ・・・・・・」
そう言って僕は唾のたっぷり染みこんでガッシリと巻きつけたベーゴマを勢いよく“床”をめがけて“ビュッ”とベーゴマを落とした。
“ブーーーン!!”
それは唸りをあげるようにしてまるで“どうだ!!”といわんばかりに回った。
もうひとつのベーゴマをすばやく巻いた僕はその勝ち誇ったような先手のベーゴマにぶつけるようにして投げた。
そうだ、ベーゴマにはルールがあった・・・・・・
“突きあり”か“突きなし”
そして“のっけあり”か“のっけなし”
そしてもうひとつの“ウルトラC”は逆巻きの“投げ”。
この“投げ”は相当の熟練したテクニックが要求された。右回りのベーゴマに対して左回りに回転させる。
とくに“ギッチョ”のやつと勝負する時にはその技を使わないと勝負にならないことがあった。
相撲で言えばガップリ“四つに組む”という技である・・・・・・
床の上で二つのベーゴマが勝負のつかないまま先手のベーゴマが止まりそうになる。
その時にもひとつのルールがあった・・・・・・
“取りあり”か“取りなし”のルールだ。
本当は「“チッチッチッ!!”」で同時に投げるので勝負がつかない場合は先に止まった方が負け・・・・・
そこで未だ回転しているほうのベーゴマの主が、相手のベーゴマが止まったと見るや“とうっ!!”と言って片手で掴む。
そこで上手く掴めたら勝ち。もし少しでもこぼれそうになったらその勝負は引き分け。
そしてその掴み方にもルールがあった。“クソ掴み”は御法度・・・・・
素早く“サッ”と掬い出すようにして掴まなければ勝負は無効になってしまう。
もちろんそこにいる悪ガキが審判だ。
当然“ズル”はできない・・・・・赦されない。
それらのルールに“ズル”するなり“ファウル”をするとそこでの勝負から“ハジキ”にされる。
そんな僕の話に娘は・・・・・・
「パパの子どもの頃って凄かったんだね」
「そうさ、メンコだって自分で油を染み込ませたり、それをカツ糸で縫い合わせたりして、勝負メンコを作ったんだぞ」
娘は、感心しているのか呆れているのかわからないような顔をして・・・・・
「で、パパって・・・・・本当に勉強嫌いだったの?おばあちゃんが言ってた」
お後がよろしいようで・・・・・
Posted by 昭和24歳
at 13:12
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