2020年06月17日

高崎財団は電通中抜きのカラクリ

高崎財団は電通中抜きのカラクリ
高崎財団は電通中抜きのカラクリ


◆9番(伊藤敦博君) 驚くべき数字が出ているのですが、たくさん数字があったのでわかりづらかったと思いますので、整理しますけれども、今の18件の落札率を単純平均すると97.7%、18件中12件の案件が98%という非常に高い落札率で発注されていまして、芸術劇場に至っては落札率100%、こういう信じがたい数字が示されました。239億4,630万円に対して落札率100%、普通に考えると入札価格が事前に漏れていたというふうに考えるほうが自然ではないでしょうか。今回の照明設備の入札では、5,800万円の予定価格に対し97.93%で落札されていますけれども、高い落札率が当たり前で、誰も疑問視しないだろうという、そういう風潮が今回の官製談合の背景にあったのではないかというふうに考えることを否定ができません。また、アリーナにおいても、芸術劇場においても、建設開始時点で明らかにされていなかった大型追加工事や予算の補正の結果、でき上がってみたら当初の本体工事を大きく上回っていたという支出のあり方にも予算管理の甘さがあったのではないかというふうに指摘せざるを得ません。これら一連の工事の発注についても、再検証が必要ではないかという問題提起をさせていただいて、次の質問に移ります。
 今回の事件のもう一つの背景として報じられているのが、高崎財団とその副理事長である菅田明則容疑者の影響力の問題です。2015年に財団の副理事長に就任し、2016年には高崎市文化スポーツ財団から高崎財団に名称を変更しました。この時期から財団に委託する業務が拡大し、委託管理料や補助金も年々膨らんでいます。
 そこで伺います。現在高崎財団に委託している主な事業内容と過去5年間の財団への指定管理料や補助金などの支出額の推移を確認させてください。

◎総務部長(曽根光広君) 再度の御質問にお答えいたします。
 現在高崎財団へ委託している業務は、文化会館や音楽センター、高崎芸術劇場など文化施設6施設、浜川競技場や高崎アリーナなどのスポーツ施設29施設、その他観音山公園プールやサンライフ高崎といった公の施設4施設、合計39施設の指定管理業務でございます。
 高崎財団への支出額の推移ですが、5年前の平成26年度決算額は、指定管理料や人件費補助等総額で約10億9,300万円でございますが、昨年度の決算額は約17億6,300万円となっております。

◆9番(伊藤敦博君) 言ってみれば高崎市の主な名前のある施設は、ほぼ高崎財団が掌握しているということで、高崎財団への本市からの支出は、この5年間で1.6倍になっています。私もこの財団が本市の文化スポーツ活動の発展あるいはイベント誘致、インバウンドに大きく貢献していることは承知していますけれども、しかしながら、依存度が高まるにつれて、本市の指導、管理が弱くなってしまったのではないかというふうにも考えます。
 平成30年度の財団の決算書を見ると、例えば本市から指定管理料約7億8,600万円のほかに補助金が約8億1,400万円支払われています。例えばこのうち企画誘致事業に約9,000万円が支払われておりまして、私この金額の内訳について予算の審議の中で説明を求めましたけれども、答弁では芸術劇場開館に向けた人件費などという答弁で、なかなかはっきりしませんでした。また、財団の決算書を見ると、支出の中に委託費ということで、財団からさらに外部団体に委託される金額が約6億8,000万円、これを計上していますけれども、こうした内容が本市できちんと監査、精査がされているのでしょうか。例を挙げてみると、劇場都市という広報紙が、なかなかできた広報紙ですけれども、財団から発行されていましたけれども、それを制作しているのは菅田容疑者が創設したグラスロードという会社です。グラスロードのホームページを見ると、例えば開運たかさき食堂などの市の委託事業がたくさん掲載されています。こうした一連の流れの中で、今回の芸術劇場の設備や備品の入札において、発注する機材のメーカーや型式、あるいは発注先、入札価格をも全て財団のほうでイニシアチブを握っていた状況が生まれて、結果として官製談合が発覚したと考えるのは筋違いでしょうか。菅田容疑者は、既に関連する各役職を辞任することを発表していますけれども、早急に本市と高崎財団の関係の見直しを進めることを要望しまして、最後の質問に移りたいと思います。
 この事件については、連日の報道で新たな事実も次々と浮かび上がっています。本市として、この問題の真相究明をどう進める覚悟があるのか、今回の案件以外の過去の契約について、再検証する用意があるのか、そして今後の再発防止に向けてどう取り組む意気込みなのか、教えてください。

◎総務部長(曽根光広君) 再度の御質問にお答えいたします。
 職員に対しましては、服務規律の確保について日ごろから注意を喚起し、指導を徹底して行ってきたところでございますが、このたびこのようなことが起こり、市民の皆様の信頼を損なうこととなってしまったことにつきましては、まことに申しわけなく思っております。現在警察当局の捜査が行われているところでございますので、十分にその進捗状況を注視いたしまして、その結果を踏まえ、適切、適正に対処してまいりたいというふうに考えております。

その後、議会で「高崎芸術劇場」ほか、大規模開発の議論がされたことを知らない。
そしてこの頃なウィルスの問題で、栄町再開発がどうなるのか、どうなっているのかさえ議論がなされていないのはどうしたことか。



Posted by 昭和24歳  at 20:38 │Comments(0)

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