2019年11月24日

高崎劇場の官製談合はなぜ行われたのか?

危ない橋を渡る理由...

高崎劇場の官製談合はなぜ行われたのか?


どうも解せないのは阿久沢電機にしか調達が困難なムービングライトを32台購入で、菅田容疑者は「劇場を良くするため、海外製の特殊な照明設備を入れたかった。この製品を取り扱っている阿久沢電機が受注できるようにしたかった」という趣旨の供述をしているということなんだが、だったらどうしても必要なら随意契約でも良かったのではないか。
市長は会見では違う言い方をしているが、「今回のムービングライトは東京にしかなく、いくらで買えるのか分からない。」ま、姿容疑者の言ってること「阿久沢電機が取り扱ってる」も市長の言ってること「東京にしかなく」も変な話ではないか。高崎芸術劇場総予算240億円の話なのだから...

ましてやである、市長、その「ムービングライトは東京にしかなく」と知っていたわけだから、ということは菅田容疑者の「劇場を良くしたい」と、
菅田容疑者の言うところのその「ムービングライト」を取扱ってる阿久沢電機のことは、市長、菅田容疑者、そして阿久沢容疑者の関係性から言って市長もその両者からは話はあっただろうし、そうであるならば他、入札参加12社の参加資格はなかったはず、ということになりはしないか。
にも関わらず、今回の「予定価格漏洩」という官製談合に至ってしまったということは、他、12業者もそれぞれがその「ムービングライト」取扱が可能だったということならば競争入札を落札するための「官製談合」ということは推察できるが。

つまり、事の発端は入札参加業者13社で、もし阿久沢電機しか市、財団の要望するムービングライトの導入が困難であれば、入札参加条件としてその「ムービングライト」を契約条件に付帯することはできなかったのか、そんなことはないと思うが。

下のピアノ関係の入札なんだが、「コンサートグランドピアノ(スタインウェイ)3台」というのがあるが、たしかスタインウェイは落札した日本ピアノホールディング株式会社はスタインウェイ正規特約店だから他の業者が落札するということは普通はありえない。

といったように、どうしてもその物品がその施設に必要なものであるなら何も官製談合という「危ない橋」をかける必要はなかったんじゃないか、と普通に思うのだが、ほかに理由があるならともかく。
だから市長の言う「東京にしかない」というのは余りにも天の声としては信じられない話である。

議案第8号から議案第13号の財産の取得6議案につきましては、高崎市議会の議決に付すべき契約及び財産の取得又は処分に関する条例第3条の規定により、議会の御議決をお願いするものでございます。

 まず、議案第8号について御説明申し上げますので、55ページをごらんください。取得財産は、高崎芸術劇場で使用するコンサートグランドピアノ(スタインウェイ)3台及びピアノ附属品一式を購入しようとするものでございます。
 契約金額は7,538万4,000円で、内訳といたしまして、コンサートグランドピアノ(スタインウェイ)3台の落札金額が6,639万3,471円、ピアノ附属品一式の落札金額が340万6,529円、消費税が558万4,000円でございます。
 契約保証金は、高崎市契約規則第26条第1項第4号の規定により、免除するものでございます。
 契約の方法は、高崎市契約規則に基づく指名競争入札による契約で、平成31年1月24日に執行いたしました入札の結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。
 契約の相手方は、高崎市問屋町西1丁目3番地10、日本ピアノホールディング株式会社、代表取締役、中森隆利です。
 1枚おめくりいただき、56ページに参考といたしまして、ピアノ附属品一式一覧を添付させていただいております。

 次に、議案第9号について御説明申し上げますので、57ページをごらんください。取得財産は、高崎芸術劇場で使用するコンサートグランドピアノ(ヤマハ)2台及びピアノ附属品一式を購入しようとするものでございます。
 契約金額は4,106万1,600円で、内訳といたしまして、コンサートグランドピアノ(ヤマハ)2台の落札金額が3,608万3,500円、ピアノ附属品一式の落札金額が193万6,500円、消費税が304万1,600円でございます。
 契約保証金は、高崎市契約規則第26条第1項第4号の規定により、免除するものでございます。
 契約の方法は、高崎市契約規則に基づく指名競争入札による契約で、平成31年1月24日に執行いたしました入札の結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。
 契約の相手方は、高崎市片岡町3丁目14番3号、株式会社高崎楽器、代表取締役、松原 剛です。
 1枚おめくりいただき、58ページに参考といたしまして、ピアノ附属品一式一覧を添付させていただいております。

 次に、議案第10号について御説明申し上げますので、59ページをごらんください。取得財産は、高崎芸術劇場で使用するコンサートグランドピアノ(ベーゼンドルファー)1台及びピアノ附属品一式を購入しようとするものでございます。
 契約金額は2,635万2,000円で、内訳といたしまして、コンサートグランドピアノ(ベーゼンドルファー)1台の落札金額が2,368万1,330円、ピアノ附属品一式の落札金額が71万8,670円、消費税が195万2,000円でございます。
 契約保証金は、高崎市契約規則第26条第1項第4号の規定により、免除するものでございます。
 契約の方法は、高崎市契約規則に基づく指名競争入札による契約で、平成31年1月24日に執行いたしました入札の結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。
 契約の相手方は、高崎市江木町1727番地、株式会社雪草楽器、代表取締役、上野良次です。
 1枚おめくりいただき、60ページに参考といたしまして、ピアノ附属品一式一覧を添付させていただいております。

 次に、議案第11号について御説明申し上げますので、61ページをごらんください。取得財産は、高崎芸術劇場で使用するムービングライトを32台購入しようとするものでございます。
 契約金額は6,134万4,000円で、内訳といたしまして、スポットタイプ16台の落札金額が3,936万円、ウォッシュタイプ16台の落札金額が1,744万円、消費税が454万4,000円でございます。
 契約保証金は、高崎市契約規則第26条第1項第4号の規定により、免除するものでございます。
 契約の方法は、高崎市契約規則に基づく指名競争入札による契約で、平成31年1月24日に執行いたしました入札の結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。
 契約の相手方は、高崎市問屋町2丁目4番地6、阿久澤電機株式会社、代表取締役、阿久澤 茂です。

 次に、議案第12号について御説明申し上げますので、63ページをごらんください。取得財産は、高崎芸術劇場で使用するプロジェクター3台及びプロジェクター附属品一式を購入しようとするものでございます。
 契約金額は3,577万5,000円で、内訳といたしまして、プロジェクター3台の落札金額が3,000万円、プロジェクター附属品一式の落札金額が312万5,000円、消費税が265万円でございます。
 契約保証金は、高崎市契約規則第26条第1項第4号の規定により、免除するものでございます。
 契約の方法は、高崎市契約規則に基づく指名競争入札による契約で、平成31年1月24日に執行いたしました入札の結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。
 契約の相手方は、高崎市貝沢町甲965番地、クシダ工業株式会社、代表取締役、串田洋介です。
 1枚おめくりいただき、64ページに参考といたしまして、プロジェクター附属品一式一覧を添付させていただいております。

 次に、議案第13号について御説明申し上げますので、65ページをごらんください。取得財産は、高崎芸術劇場で使用する舞台照明用プラグ及びコネクタ類を購入しようとするものでございます。
 契約金額は3,255万8,004円で、内訳といたしまして、落札金額が3,014万6,300円、消費税が241万1,704円でございます。
 契約保証金は、高崎市契約規則第26条第1項第4号の規定により、免除するものでございます。
 契約の方法は、高崎市契約規則に基づく指名競争入札による契約で、平成31年1月24日に執行いたしました入札の結果に基づき、契約を締結しようとするものでございます。
 契約の相手方は、高崎市上中居町518番地、群商電設株式会社、代表取締役、石井嘉一です。
 1枚おめくりいただき、66ページに参考といたしまして、舞台照明用プラグ及びコネクタ類一覧を添付させていただいております。

ま、アベノミクスの陰で民需は底を這いつくばってます。
そうなれば高崎市のように莫大な予算を使って公共事業で市、地域の経済を温めることは言うまでもなく全く正しい政策です。
この「高崎芸術劇場」によって高崎市の中小零細企業どれだけ助かっているか、つまり多くの事業を贅沢だとか無駄だとか言ってる場合じゃあない。放っておいたら中小零細倒産です。

中央政府は消費増税で徹底的に民需を崩壊させている中、官需は、コンサートグランドピアノ(ベーゼンドルファー)1台及びピアノ附属品一式2,635万2,000円、雪草楽器の売上です。そして消費税が195万2,000円、これだって2%くらいは高崎市に配分されるんじゃないの。

そのように民需がダメなら官需でどんどん地方経済を温める、そしたら中小零細企業も賃上げできボーナスも出せる...
これが、高崎アリーナもなかったり、高崎芸術劇場も贅沢だ、無駄だと言ってなかったら今頃高崎は真っ暗闇だったかも。

つまり民間が沈んでる時大規模公共事業は高崎経済にとってはいいことづくめ...
なんだが、官製談合があってはいけません、また一部の関係者でその公共事業、ならび公共の福祉等に資する事業体をお友達、仲間内で私物化してはいけません。

「石橋を叩いて渡る」、それが「危ない橋」と気づかなかった、気づけなかった、慢心ですね。

危ない橋を渡る理由...




Posted by 昭和24歳  at 08:30 │Comments(2)

この記事へのコメント
お疲れ様です。自分の範囲の噂やヤフーニュースのコメント欄からは、劇場の消耗品や故障してもすぐ取り替えきく、地元業者にお願いしたかったとか。
Posted by ぎっちゃんぎっちゃん at 2019年11月24日 10:15
ぎっちゃんさん、お疲れ様です。
ところで、プロユースの超ハイエンドな照明、音響、メンテナンスできるんでしょうか?
某電器なんてマイク一式?00万円とかPA一式?00万円とか某小規模楽器店なんてベーゼンドルファー2000万円クラスを落札しちゃってその都度メンテナンス調律できるんでしょうか?ムービングライトにしたってコンピュータソフトコントロールできるんでしょうか、普通の電気工事会社が。で、プロジェクター3台で3,577万5,000円ってメーカー名分かんないけどプロジェクションマッピングじゃないでっしょうね」?

てなわけで、地元業者でカバーできる物品は椅子とかテーブルくらいじゃないの(笑)。
Posted by 昭和24歳昭和24歳 at 2019年11月29日 19:07
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