2008年06月26日
警鐘する“卵子となる細胞”
女児として誕生する胎児には、
既に次の出産に備えて“卵子となる細胞”が準備されているのだ。
「ゆがんだ食生活や、人体に有害な物質。
その影響は、大人より子ども、幼児より乳児、胎児、受精卵と、成長をさかのぼるほど大きくなる」
熊本県菊池市の公立菊池養生園長入佐孝三(51)の指摘だ。
―――理由はこうだ。
“ヒト”の始まりは、“精子と卵子が巡り合って”できた一個の細胞からなる“受精卵”。
三週目には三ミリほどに成長し、脳や神経系が発達する。
八週目には脳、心臓、手足、目などが形成され、二百八十日後の出産を迎える。
この成長過程で、有害物質などにより細胞に何らかの“異変”が起きたら・・・・・
それは、六十兆の細胞で構成された身体が出来上がった大人と同列にできない。
しかも、女児として誕生する胎児には、既に次の出産に備えて卵子となる細胞が準備されているのだ。
「本当に危ないのは、私たち大人ではなく、子や孫の世代なんです」(入佐)。
食を通じた“危険”が・・・・・
大人だけでなく生まれ来る命までに及ぶことを図らずも実証したのが、熊本県水俣市の水俣病だった。
チッソ工場が有害な工場廃液を水俣湾に流し、古里の海で取れた魚を食べた人々は脳や神経細胞に障害を受けた。
同じように魚を食べながら、妊婦は奇跡的に症状が軽かった。
おなかの子どもたちが、母の体内に取り込まれた有機水銀を引き受け、「胎児性水俣病」として生まれたからだ。
自ら犠牲になって母親を救った子どもたちを水俣では「宝子(たからご)」と呼ぶ。
しかしその患者、家族の苦悩は、今なお続く。
「近ごろの若者はクールだから」
と、片づけられない問題なのかもしれない・・・・・
五年前の退職まで、福岡県警城島署の刑事生活安全課に勤めた楢崎研司(64)=同県八女市=は、
捜査や地域活動で多くの子どもと接するうち、気になり始めたことがある。
事件や問題を起こした少年でも、
「親兄弟が心配している、迷惑かけるなよ」
と語りかければ、涙ぐむ。そんな場面を幾度も見てきた。
しかし、十数年前から、ほとんど無反応、顔色一つ変えないということが多くなった。
「目が合った」、「言い方が気に食わない」・・・・・
ささいな動機で人を殺す凶悪犯罪が目につき始めたのも、同じころではなかったか。
少年らの警戒心を和らげるとき、食べ物の話題は効果的だ。
でも、会話が弾みだしても、見えてくるのは、なんともわびしい彼らの日常。
スーパーの総菜コーナーが“食卓”代わりの少年。
弁当屋に日参し、すべてのメニュー、新メニューの発売日をそらんじる少年。
公園や空き地に座り込み、食事をかき込み、ゴミはその場にポイ。家庭の味とは無縁だ。
さまざまな事情を抱える家庭が多い、ある中学校の養護教諭は言う・・・・・
「脱線しても、『母ちゃんのニラ玉が好きだ』と言うような子は、一線を越えない」
(2005/04/29,西日本新聞朝刊)
子育てに手抜きは出来ない。
しかし“そうでしか”生きてゆけない、生活できない格差社会という子育て層。
働いても働いても“生活保護世帯”以下の収入・・・・・
夫婦共働きでも年収“300万円”がやっとでは、いくら機械でもそうは子どもは産めない。
いや、産めても、出産費用は保険対象外で“産み逃げ”とかの荒んだ社会。
いや、産めても育てられなければ“虐待”で子どもだと言う理由だけで殺されてしまうことも・・・・・
しかもその“親”に。
自分たちだけは・・・・・
とも思うが、必ずそれは連鎖する。
我が家では例え昨日のがあまっていてもも朝ごはんは炊く。
面倒くさいと言いながら、ママは煮物、炒め物、汁物をそれこそ一日中台所に立つ。
白菜を漬け、夏野菜(ハウス物)の糠漬を切らすことがない。
おそらくママのお母さんの遺伝子がそれを無意識にさせているのだろう・・・・・
しかし、それが僕の娘たちにつながるとは確信できない。
アキバの通り魔犯は少年の頃徹底的に母親に管理されていたとか・・・・・・
なんともやりきれない時代だなあとつくづく思う。
表面上の平和が60余年。この間の出来事を反芻してみる必要が、今敢えてあるのではないか。
“卵子となる細胞”は警鐘する・・・・・・・
Posted by 昭和24歳
at 18:24
│Comments(4)
すごい記事です!
私もいつもこのことを腹に据えて、あらゆる場面で話をしてます。
ハーブ&アロマの勉強をし、そしてリンパセラピーの健康サロンをしているのは、まさに今回のブログの内容を危惧して、警鐘したいからです。
本当にジャンクフードで体がいかれちゃう!
界面活性剤で細胞に異変が生じる。メス化する・・・。
男性でこのようなことに意識をもってくださる方がいて、うれしいです。
経済効率ばかりをもとめた社会から、本来の人間性を取り戻すために 手作りの良さを、ささやかでもやり続けたい。
大切な記事を読ませていただきました!
沢山の人が 読んでくれることを願います!
生殖遺伝子の萎えたオス、男はどうしようもありません。
ジャンクフードに汚染された現代の若者。広瀬隆著『パンドラの箱の悪魔』の第5話「プール一滴の毒」にもこう書かれています。
「例えば誰もが飲むような缶飲料から溶け出したわずかの塗料が、生殖器官に取り込まれ、それが女性の子宮に達したとする。
すると、本来は女性ホルモンが入って初めて体に作用が起こらなければならないのに、その缶の塗料のために、間違えて女性ホルモン作用が起こってしまうのである。男性でも、生殖器に女性ホルモン作用が起こってしまう。男が女に近くなるのだ」。
それが『環境ホルモン』だと。
女性には失礼だが、嫉妬とヒステリックな感情は女性に多く見られる。
昨今の、「通り魔事件」や「誰でもいい」といった発作的殺人は明らかに♂の♀化ではないだろうか。
食の安全と自給はただたんの政策問題ではない種の存続問題ではないでしょうか。
真剣に問われるべき問題ですね。
まさに!
女性が オス・・・にちかずく
男性が メス・・・・にちかずく
しかも!遺伝子レベルでね・・・
自分はなんともないから 平気だよ!
なんての~~~~てんき!な話をされると
それこそ とさか!に来る・・・
あれっ これって すでに オス化?(~_~;)
でも本当に嘆かわしい。。。事実。
オスはオス メスはメスの機能を果してくれなきゃ種の保存、繁栄はないのです。
今がよければ・・・・の短絡的発想から
きちんと100年 せめて 50年 いや せめて
自分の子どもたちのすぐ先の未来をみとおして、生きてゆきたい。
だって、私は東町で育ったけれど 、たった57年(そう・・・・わたしの歳)であの変わりよう!!もうすぐヤマダ電機がオープン!!
誰が予想した?あの東口駅前!
政治って 本当に先を見越してまつりごとをしてほしい!
話しがそれたけど、いいたいことは
今までより 時代は速い!
でもそれに流されていけないのは人間としての品格。
守るべき本流はきっちり守ろうではありませんか!
ねっ!昭和24歳さま。
私は 昭和26歳さまってことです。よろしく♪
そうですか、東町ですか・・・・・
小学校は城東小、二中ですか?もしかして(笑)。
東町の変貌も著しいですが、わが横丁の高砂町も見る影もありません。
これがこの街の「都市計画」という無計画の結末です。
住民がいなくなれば、横丁の魚屋も八百屋も肉屋もやってけませんね。全部、閉めました。
コイズミ改革の大店法改正で民主党の旧「岡田屋」がイオンモールで一人勝ち(笑)。
まあ、政治は日本共産党以外は味噌もクソも一緒(笑)。
かといって、日本共産党が庶民の味方かと言えば鎧の下はそうでもない。
ヤマデンといえば、某新興巨大宗教団体の、まっ、それはそれとしてその意味では「電気屋」にはあるまじき行為ではないかとひねくれている今日この頃です(笑)。
>私は 昭和26歳さまってことです。よろしく♪
と言うことは「先輩」ですね(笑)。