2010年05月25日

セリ摘みと横川の釣り堀

セリ摘みと横川の釣り堀

セリ摘みと横川の釣り堀

ソレは、デジャブー(笑)。





長女次女が小さいころはこの季節“子ども育成会”とかで、

連れ立ってその“セリ摘み”やら“たらっぺ採り”に出かけた。

碓氷郡・・・・・そして安中市辺り山間の田圃の畔はその“セリ”の宝庫・・・・・

あちこちで“セリ摘み”を楽しむ家族連れやらグループの見知らぬ同士が挨拶を交わす光景。

実にのどかで平和である。

早朝それぞれの親子が弁当を持ち寄って出発・・・・・・

凡そのルートは決まっていて、案内役は育成会の長老・・・・・

その長老、今ではもう70に近いのではないだろうか、久しくお会いしていない。
出身が安中の秋間梅林で滅法その山菜には詳しい。

それはまるで預言者のようにその群生するかのような“セリ”の畔にみんなを案内する。

もちろん得意満面であることは言うまでもないが・・・・・その長老。

それぞれの家族がスーパー袋3つほどを満杯にすると、

「だめだめ・・・・・その倍は採らないと茹でたらいくらもありゃあしない・・・・・」

と、それは長老らしくいくらか腰をかがめすぎくたびれ気味の僕らに言う。

「もう腰が痛いのですか・・・・・若いくせに・・・・・・」

当時僕は30代の半ばその長老は40代の半ば・・・・・・

昭和11年生まれだとか言っていたその長老は実に物知り。それでいて話し上手と言うよりは聞き上手で、
二言三言口の多い僕にもまるで歳の離れた弟に意見するかのようにがいつものことであった。
因みにその長老の末っ子が僕の次女と同級生・・・・・・

その末っ子40になってから出来た息子でかわいくてかわいくてどうしようもない様子。

まさに“目の中に入れても痛くない”とはこのことか・・・・・・

と思わせるその親子。

何をやっても叱らない溺愛ぶりを冷やかされても嬉しそうに笑うその長老。

それから10年して僕に末娘が生まれるとたっぷりと仕返しか・・・・・・

「ほれ・・・・・俺の気持ちがわかったか」

と言わんばかりに僕をからかったりした。


それぞれにオカズを持ち寄り昼飯を食うとその安中の畔を後に横川に向かい、
林間を“たらっぺ”を摘みながら2時間ほど・・・・・・
トゲのあるタラの芽の木は結構難所に生い茂っている。

しかしその長老、
まるでサルのように“スルスルッ”と土手を這い上がり“たらっぺ”をあっという間にスーパー袋を満杯にする。

「みんなを自然薯採りに連れて行きたいけど・・・・・みんなじゃあ無理だろうなぁ・・・・・」

と、やはり鼻を高くして言う長老に、僕よりひとつ年下のその長老の奥さん・・・・・・
またいつものこととでも言うように僕らに目配せする。

“セリ”も“たらっぺ”もスーパー袋いっぱいにすると目的地は横川の釣堀へと一路・・・・・・

その横川の釣堀は松井田町の町営でバーベキュー施設もありこの時期は予約で、
やはり近在の育成会や家族連れで駐車場は満杯である。

釣堀とは言ってもそれはあの『人間の証明』にも出てきた霧積み温泉の『霧積川』の支流を堰き止め、

て渓流風にしつらえたそこにマスを放流。

子どもたちはその渓流風の川で魚が釣れるというので喜ぶこと喜ぶこと・・・・・
餌は“イクラ”でそれはまさに“入れ食い状態”で、釣道具一式2800円で10尾まで。

もちろん釣ったマスは管理人のオジサンたちがその場で捌いて塩焼きにしてくれる。
もちろんバーベキュー用にもだ。

僕はその釣りたての塩焼きマスを肴に缶ビールを一気に乾す。
もちろんそのバーベキュー炊飯場を借りて、やはりさっき摘んできたばかりの“セリ”さっと茹でヤマサ醤油で頂く。
“たらっぺ”はその長老、忘れることなく持参のてんぷら油でさっとカラ揚げする・・・・・・

そんな春も今はない。

しかし毎年その横川の釣堀には家族で出かける・・・・・・

すでにそのころの長老よりも年嵩のいった僕がそこにいる。

そしてそのころ保育園児だった次女が、保育園児の娘にその“マス”を食わせている。

「骨・・・・・気をつけるのよ・・・・・川魚・・・・・」

そんな次女、優の娘への言葉にふと30年前の光景が過ぎった。

「パパーーーッ、釣れた釣れた!!」

そんな末娘の叫び・・・・・・

初夏を思わせる春風が僕に運んだ。




Posted by 昭和24歳  at 19:49 │Comments(0)

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