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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション  at 

2008年07月24日

「空白の世代」・・・・・・

僕等は間もなく終わるだろう。
その終り方は、それぞれ様々だろうが・・・・・・

その始まりの瞬間と、終りの瞬間は誰も同じ。

「空白の世代」・・・・・・

それは時間の空白なのかも知れない。
恰も、様々な、色んなことがあったように見せられてはいたが、その実何にもなかった・・・・・・

あの混沌とした時間の中に僕等は生まれ、世相の喧騒の中僕等は孵化し、
それはまるで蛙の卵がお玉杓子に、お玉杓子に手が生え、そして足が生えるように。

そう・・・・・・

もしかしたら僕等は未だお玉杓子のままなのかも知れない。
手足は生えたものの、未だ未だ、お玉杓子のまま。

そこが、池の中なのか、小川の中なのか、嵐の後の水溜りの中なのか・・・・・
何れにしろ、それは水の中・・・それは温む水の中。

「井の中の蛙」どころか、「井の中のお玉杓子」。

戦後、営々と築かれたこの国の「形」・・・・・
その「形」が一体どんなものなのかは未だ僕等には、実は知らされてはいないのではないだろうか。

焦土、戦後の混乱に生まれた僕等。
昭和20年代・・・・・その情景さえ僕等の脳裏には不確かなものでしかない。
心象にあるその風景はある時を境に、まるで何もなかったかのようにかき消されてしまったように思えてならない。

僕が住むこの街も、あの時代には河原にバラックを拵えて暮す人、橋の下で生活をする人・・・・・
街の中でさえ共同炊事場、共同便所に3畳、4畳半一間に親子数人で暮す人たち。
僕等は忘れてしまったのだろうか・・・・・
ツギハギだらけのズボンに真冬でも素足のアカギレ。

あれから50年・・・・・・
僕等が物心がついた頃から狂騒の時代。
六〇年安保、七〇年安保、そしてヴェトナム戦争に石油ショックと狂乱物価。
さらにそれのフィナーレとしての「バブル経済」・・・・・・

それらの全てが崩壊し、終焉する中この国の支配階級層の精神的荒廃。
政、官、財が曝け出す醜態の数々・・・・・・
汚職、隠蔽工作、贈収賄、裏金・・・それらが豊かであるはずの階級階層の中で繰返される。

それも、「時間の空白」の中。
未だ何も明かされないままそれらの全てが終わろうとしている。

そう・・・・・・

僕等はもう終わろうとしている。

「井の中の蛙」なら未だいい・・・・・

それが、「井の中のお玉杓子」だとすれば、
それこそ、その「井戸」の「水」が干上がってしまったら・・・・・・
水を干されてしまったら、僕等は「大海」を知ることなく終わるしかない。

空白の中に生まれ、空白の中に育ち、空白の中を生き・・・・・・
空白の中に埋没する。

それは、その時間の空白のように・・・・・・
生まれ、育ち、生きたことも消されてしまうのではないだろうか。

そんな「空白の世代」・・・・・
  


Posted by 昭和24歳  at 18:42Comments(0)

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